あんまり、こういう、
持ち物関係の投稿はしないのだけど、
今回は一言書いておきたくて、シェアしますね。
だいぶ長く使っていた、
定期券入れみたいなカードケースと
お財布の両方が、
かなりくたびれてきたので、
今回、珍しく、ネットで注文するタイプの
お財布を買ってみたのです。
こちらね。
注文してすこし日数が必要だったということと、
カナダに届けてもらうより実家に送ってもらいたかったので
昨日家に着いてから初めて
実物とご対面と相成りました。
長財布と、プチ財布は、
外側の皮は同じだけれど、
内側の皮の色がちょっと違う。
(長財布はさくら色、プチ財布はラベンダー)
で、この、外側の皮を作った裏話が、
同梱されていた『AETHER Concept Book』に
したためてあったのですよ。
あのね、この皮、イタリアのトスカーナ地方にある
サンマリノっていうところの職人さんたちと
話し合いながら一緒に作ったものなんだって。
サンマリノにも桜の木がたくさんあって、
しかも、地元の人たちからは
特別な思いで愛されているそうで、
桜の花という儚く美しいものを
皮で再現したいという思いを共有するのに
時間はかからなかったそうです。
(すごいな・・・。)
そして、その儚さ、美しさ、柔らかさを
表現するために、
皮をなめす作業から職人さんたちの格闘が
始まったとのこと。
何度もなんども、たとえば季節によって
なめす温度を変更するとか、
さくらの花の色味や花びらの大きさ、
皮にラメ加工を施すのだけれど
そもそもラメ加工は工場中にキラキラが飛び散り
汚れてしまうため、
引き受けてくれる工場を探すこと自体
ものすごく大変だったのだとか、
作ったサンプルは何十にもなったとか、
優しい言葉とフォント、
数は少ないけれど雄弁に語る美しい写真で
謙虚に、でも熱く綴られています。
ふわふわと柔らか過ぎてもいけない、
表面の質感にもっと手をかけたほうがいい、
繊細なさくらの花の色を出すための染料の調合、
などなど、現地の職人さんたちが
試作品の製作に、熱い思いで取り組んでくれたことが
淡々と語られています。
いやはや・・・。
私、物に込められた誠意って、
すごく伝わると思うんだけど、
やっぱり、話さなきゃ、
伝わらないことって、
すごくあると思う、当たり前だけど。
でね、
こんな風にして
この作品を手にした人を
大切に思っていますよ、
愛していますよ、
って、
ちゃんと伝えることって、
やっぱり、大切なんだなって
すごく感じました。
私たちは、日々、忙しすぎて、
なかなか自分の思いを綴れないし、
ちゃんと伝えたいと思いすぎると
今度は書く内容が
しつこく細かくうるさく
なってしまいがち。
受け取り手の力を無視して
押し付けてしまいがち。
だけど、こんなふうに、
相手を信頼して、
余白を多くして、
でも伝えたいポイントは外さずに
相手の時間と労力を奪いすぎないよう
伝えていくことって、
すごい技術だなと思う。
この冊子を作った人、
本当にすごいな。
と、感動したのでした。



