木嶋佳苗という人物
木嶋佳苗さんは、1974年11月27日生まれ。
婚活サイトなどを通じて男性と知り合い
交際や結婚をほのめかす関係を持ち
2009年に発覚した一連の事件では、複数の男性との交友関係や
金銭の受け渡しが明らかになり、報道で大きく取り上げられました。
事件の発端
2009年8月、埼玉県富士見市の駐車場で
41歳の男性が一酸化炭素中毒で死亡しているのが発見されました。
当初は自殺と見られていましたが、その後の捜査により不審点が浮上し
木嶋佳苗さんとの関係が注目されるようになりました。
捜査の進展
この男性以外にも、同様に不審な状況で亡くなっていた男性が
複数いたことが判明。
また、交際関係にあったとされる男性から
多額の金銭を受け取っていた事実も確認され
詐欺・窃盗・殺人などの容疑で逮捕・起訴されました。
裁判と判決
裁判では、複数の男性との金銭の授受や生活状況
死亡に至った経緯などが審理され
2012年4月13日、さいたま地方裁判所で死刑判決が言い渡されました。
社会的な影響
「婚活サイト」「孤独」「高齢男性との関係性」「金銭目的の交際」など
現代的なテーマが複雑に絡み合った事件として
社会的にも大きな注目を集めました。
事件の全容は、報道・裁判記録を通して
現在も取り上げられることがあります。
ここから先は、生年月日から読み取れる
星の象徴にもとづく心理傾向 を読み解きます。
出生時間が不明のため、ハウスは読みません。
火星 蠍座(ルーラーシップ)
火星がもっとも力を発揮する蠍座の配置は
強い集中力、粘り、深い情念を象徴します。
表面的な関係性より、
「心理の奥に入り込む・深い結びつきを求める」
という傾向が色濃く出る配置です。
性的な傾向の強さがあると本人も語っているようですが
このことも火星の強さから察することが出来ます。
火星と水星の合(蠍座)
火星と水星が重なると
思考(言葉)と行動(衝動)が一本化されるため
言葉に熱量が乗り、説得力が強まります。
蠍座での合は特に象徴が強く
相手の弱点や欲求を見抜く
刺さる言葉を使う
目的のために心理戦を展開する
という形で出やすい配置です。
字が美しいことでも知られますが
出会った相手とのメールの量が膨大な事
矢継ぎ早に連絡を取ることも顕著だったという事も
この惑星の配置から伺わせます。
金星と海王星:射手座でコンジャンクション
この配置は、愛情・魅力・自己演出
そして話を理想化する象徴です。
-
相手に希望を見せる
-
大げさな物語をまとう
-
「特別な関係」の雰囲気を作る
-
現実より理想で結びつこうとする
という射手座的な拡大・誇張のエネルギーが入ります。
また金星×海王星は
「優しさ・癒し・甘さ」を印象づける柔らかい雰囲気
として現れることが多く、幻想的な話を相手に信じ込ませた
人との距離を縮める能力が自然に強まりやすい組み合わせです。
月 牡羊座29度(午後生まれなら牡牛座)
出生時間によって月が変わる「境界の日」に生まれているため、
月=幼少期の感情・母親との関係
が人生のテーマとして強く浮かび上がります。
月が牡羊座の場合
-
幼いころから感情的な反応をする
-
一人で頑張ろうとする傾向
-
急な決断
-
感情を表に出しづらい
という象徴が強まります。
兄弟姉妹の長子で手のかからない良い子だったという
評判がここから暗示されています。
月が牡牛座の場合
-
物を所有することで精神的な安心を求める
-
安心感を「確実なもの」に求める
という象徴が出ます。
金銭を得ても全て車や住まい、持ち物、食べ物に変えて
ほとんどお金が残っていなかったということです。
どちらにしても
「母親との関係が良い意味でも悪い意味でも
しっくりこない、情緒の課題が残りやすい配置」
であることが特徴です。
占星術的には、
月がサインをまたぐ日に生まれた人は
自分の安心感の基盤が揺らぎやすく、
幼少期に「理解されない感覚」を抱えやすいと言われます。
(だからといって同じパターンの人が犯罪者になるわけではない)
月と天王星:オポジション
月(感情)と天王星(自由・分離)が正反対に位置すると
幼少期から「心因性の突発的な行動」
という象徴が出ます。
-
感情が安定しにくい
-
親密/離脱を急激に繰り返す
-
人との距離感が独特
-
予想外の行動を取る
という特徴が出やすい配置です。
特に親子関係では
母親との感情的な距離が安定しづらい
という象徴として読まれます。
小学生から中学生になるころすでに
窃盗に手を染めていたということも報道されています。
父親への敬愛(象徴的な補足)
どんな人であれ本人の人生史として
「父親を敬愛していた」という情報がある場合
月=母
太陽=父
として象徴的に読むので
-
月(母)との不一致
-
太陽(父)への理想化
という
父への同一化/母とのすれ違いの構図
がそのまま星の配置とも整合します。
(お父さんみたいな人になりたく
お母さんのような人になりたくない)
火星×水星(蠍座)の深いテーマ性や
金星×海王星(射手座)の理想化から
心理的には
「自分を理解してくれる存在=父」
「理解し合えない感情の基盤=母」
という二極構造が生まれやすい象徴です。
【ホロスコープから考察】
ホロスコープを読み進めていくと、
そこには「犯罪者の性質」などという単純なものではなく、
ひとりの人間が抱えていた深いテーマ が浮かび上がります。
星は 良い・悪い を決めるものではありません。
ただ、
どのような心理傾向を持ち、
どのような関係性に引き寄せられやすいか
という読み解きをします。
事件性のある人は時系列が整理して報道されていることがほとんどで
生年月日も公表されていますから
リーディングするのに勉強となるため
私は取り上げることが多いです。
木嶋佳苗さんの星の配置に強く感じたのは、
次の3つのテーマです。
1.「深い結びつき」を求めながら、「突然離れる」二面性
火星と水星の蠍座での合は、
相手の心の奥に深く入り込もうとする象徴を持ちます。
一度関係を作ると非常に濃く、深く、情念的です。
しかし同時に、
月と天王星のオポジションは
「突然の距離」「急激な断絶」という象徴です。
この2つが同じホロスコープに共存すると、
心理的には
「強烈な親密さを求める」という感情と
「いきなりその関係を切り離す」
という両極性が繰り返し起きやすくなります。
これは占い師として数多くの相談者を見てきた経験から言うと、
幼少期に「感情を理解されない経験」がある人に
よく見られるパターンです。
親の方から見ると育てにくい子、理解しにくい子ということになり
余計に避けられます。
2.「母との不一致」と「父への同一化」という軸
月=母親
太陽=父親
という占星術の基本で見ると
月がサインを跨ぐ境界の日にあり
さらに天王星と180度という強い緊張を受けていることは
母という存在との情緒的同調が生まれにくい
という象徴です。
一方、太陽は射手座で、
理想・誇り・肯定感の象徴となります。
このようなホロスコープの持ち主は無意識のうちに
母との不一致 を埋めるために、
父の価値観・父の生き方・父が求める像 に自分を寄せていきます。
この構造は、成人後の恋愛・対人関係にも連動しやすいのです。
再度念を押しますが
だからと言って犯罪者になるという事ではありません。
犯罪を犯してよい理由にもなりません。
3.独自の魅力と理想化 金星×海王星(射手座)のテーマ
金星と海王星の合は、
人にやわらかさ、癒し、夢を与える象徴です。
彼女はとても良い声の持ち主で
文章も柔らかく、美しい字を書くことでも知られます。
金星海王星が射手座にある場合
それが物語を作る彼女の特性として現れたのでしょう。
-
自分をより良く見せる
-
相手に希望を描かせる
-
現実より理想で語る
-
「二人の物語」を作る
こうした象徴は、恋愛において大きな魅力となります。
しかし同時に、
現実と理想の境界があいまいになることもあり
「相手が見たい像を演じる」
「自分が生きたい物語に他者を巻き込む」
という形で出ると、関係性は複雑になっていきます。
もしかすると彼女自身、いつからか
本当の自分を見失っていたのかもしれません。
自己像の誇大化と理想化が強まる心理傾向、と
考えられます。
しかし、この配置を持つ人は彼女だけに限らず
ファンタジー作家や漫画家として成功する等
よい方向に使う事も可能なのです。
4.人は生きた環境で星の影を強めることがある
星は運命を決めません。
しかし「傾向」は示します。
その傾向が
-
幼少期の環境
-
親子関係
-
孤独
-
経済的困難
-
人間関係の断絶
などと結びつくことで、星の「影の側面」が強まることがあります。
火星蠍座の深さ、
月×天王星の揺らぎ、
金星×海王星の理想化、
そして太陽射手座の物語性。
これらは本来なら、
人の心を深く理解し、ケアし、導く力
として出る可能性を持っています。
しかし別の環境で育ち、
別の選択をしたとき、
その象徴が違う形で現れることもあります。
星は善悪を決めるものではなく
その人が「どんな方向へ流れやすいか」を示す地図なのです。
5.占い師として大切にしたいこと
事件をホロスコープで読むのはホロスコープから
何かを決めつけたいのではないのです。
批判でも肯定でもありません。
ただ、有名人、著名な出来事は
誕生日や時系列、因果関係などが
報道、本、裁判などで理解し公表されていることから
例として読み解く参考になるからです。
私が占い師としてこの配置から学び、お伝えしたいことは
人間は誰でも、自分の満たされなかった部分を埋めるために生きている
ということです。
多くの人は満たされなかった「月」をどう癒すか。
これがテーマになることがほとんどです。
加えて、彼女の場合強い「火星」をどう扱うか。
理想化する「金星×海王星」をどう現実に落とすか。
占星術を用いて占うにはその「心の求めているもの」に光を当て
別の選択肢を提示するためのものだと改めて思います。
参考にした書籍







