きっと誰もが
みとめられたくて、
ゆるされたくて、
愛されたい
今日のブログは、わたしがわたし自身を、
みとめて、ゆるして、愛するために書いたものです。
決して楽しい記事ではありませんが、
よろしければお付き合いくださいね〜
あれはわたしが中3…15歳の時。
わたしはそれまで暮らしていた世界から消えた。
わたしの父が興した会社が倒産し、
父と母は多額の借金を抱えていた。
それでもなんとか数年間は頑張っていたが、
とうとう生活出来なくなった。
わたしは5人姉妹の次女。
2つ上の姉は、当時、全寮制の高校に入学し、
家にいなかった。
わたしの下には、少し年の離れた小3、5歳、2歳の妹がいた。
夏休みが終わって間もない頃。
父母の帰りを待ちながら、
そのまま居間で眠っていたわたしは、
母に起こされた。
いつもと様子が違う。
母はわたしにこう告げた。
「ぽけこ、ごめんね。もうここで暮らすことは出来んのよ。家族そろって、家を出ることにするけん。ぽけこも自分の荷物とS(小3の妹)の荷物をまとめてね。これだけは絶対守ってほしいんやけど、このことは、絶対に誰にも言われんよ。もし、誰かにバレたら、もう家族で一緒に暮らすことは出来なくなるけんね。友達にも、先生にも、隣のおばちゃんにも、誰にもわからんように準備してね。Sはまだ小さいけん、Sにも内緒にして、わからんようにしてね。」
いわゆる、夜逃げだ。
追い詰められた母の顔を見て、
わたしは15歳なりに、一瞬で悟ってしまった。
涙なんて出なかった。
これで、借金取りの人が来ても、電話がかかってきても、「お父さんもお母さんも留守です」って嘘をつかなくていいんだ。
何日も仕事で家を空ける、お父さんとお母さんの帰りを、妹と待たなくていいんだ。
正直、どこか、ホッとしている自分もいた。
約一週間で、すべての準備をしなければならない。
母に言われたことを、
わたしは淡々とこなしていった。
考えてしまうと、不安に押し潰されてしまう。
受験生なのに…高校行けるのかな?
いやそんな資格すらないかもしれない。
全力で拒否すればよかったかな。
だけど、もし、そうしたなら。
父も母もわたしの前から消えてしまうだろう。
まだ幼い妹たちも犠牲になるかもしれない。
わたしが、しっかりしなければ。
わたしは、わたしに与えられた任務を、
ロボットのようにこなしていった。
唯一、心が潰れそうなのは…
友達と離れること。
そして、それを友達に言えないこと。
毎日通ったのに。
ここに居るのが当たり前だったのに。
中学校の教室にも、校庭にも、
コーラス部の練習が楽しかった音楽室にも、
今日でサヨナラ。
もう二度と、
わたしがこの場所に存在することはないんだ。
あけみ、まりちゃん、いっちゃん、
ひーこ、ゆかちゃん。
黙っていなくなってごめんね。
親友だったのに。
何でも話してたのに。
借りてたマンガ返さなくちゃね。
いつも通りの会話。
いつも通りの笑顔。
いつもと同じなのに。
明日、わたしはもういない。
もう、会えない。
手紙も書けない。
電話もできない。
今日でサヨナラだけど、泣いちゃいけない。
…それでも…どうしても我慢できなくて。
わざとおどけて言ってみる。
「ねぇ…もしわたしがいなくなったらどうする?」
それ以上一緒にいたら、本当に泣いちゃいそうで。
「うそうそ!じゃあね〜!」って笑ってみせて。
それで、おしまい。
真夜中過ぎた頃に、
なるべく音をたてないように、
車に荷物を積み込んで。
わたしは15年間育った町からいなくなった。
家族で暮らしたお家も。
友達と通った学校も。
小さい頃、走り回った神社も。
魚とりした川も。
サヨナラ
サヨナラ
ほんとうにサヨナラ
わたしはここからいなくなる。
…死んじゃった人みたいだ。
そうか、わたし、死んじゃったんだ。
今までのわたしはいなくなったんだもん。
真っ暗な夜道しか映らない
車のフロントガラスを眺めながら。
わたしは、
わたしの心に、
蓋をした。
続きはまた…
読んでくださった方、
そして、全ての方に感謝します
ありがとうございます


