今日は、祖父母揃っての命日&新月で、
お仏壇に氏神様にと
ありがとうをした日でした![]()
朝、何か食べたいものがあれば教えてね、
と伝えてから仕事に出て
帰りにスーパーに寄ったのですが、
何度もぼたもちが目に留まります。
しかし、
お彼岸でお供えしたし
祖父母が好きなイメージも
特になかったので
そのままスルーしてしまい…
母にLINEで頼もうかとしたけれど
やめてしまったんですね。
そうしたら、
帰宅した母が買って来ていて![]()
そんなに食べたかったのか!ごめーんと
慌てて謝ったのでした(笑)
聞くなら買いなさいよ、
買わないなら聞きなさんなよ、と
言われそうです![]()
いや、優しかったから許してくれるかな(笑)
思い込み発動の罠でした![]()
祖母が他界して数年経つけれど、
思い出してもまだ泣けるから
私の記憶は鮮度が高い![]()
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一つお知らせさせていただきます![]()
あなたと創る物語の
お申込みにつきまして![]()
20日(月)の22時00分
より、
再度お受付させていただきたいと思います![]()
19日の予定と申し上げていたのですが
一日遅くなってしまい、
もしご検討くださっている方がいらしたら
大変すみません![]()
7つの質問に関してのご回答は
お申込み時にはご入力いただかず、
2週間ほどお時間を設けまして
後日メールにてお知らせいただきますので
すぐに思いつかなくて大丈夫です![]()
長めにフォームを設置いたしますので
どうぞごゆっくりいらしてください![]()
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お話を書いていてびっくりするのですが、
私がご縁をいただく皆さまは
感性が似ている方が多いので、
好きな場所やガイドなどが
重なることもよくあるのですね![]()
森、水、虹、女神、龍、ユニコーンや天使、妖精などなど……
ですが、ちゃんと個性が出るので、
同じキーワードでも
違うストーリーが展開されていくのです![]()
今回、お誕生日が同じ月にあるお2人に
お話を書いていたのですが、
主人公のお名前が同じで![]()
でもやはり、
内容も毛色も異なって
お話は被りませんでした。
創っていて初めてわかったことで、
私もすごく面白くて
すごいなあと感動する発見でした![]()
空想の物語であるはずなのに、
不思議とその中に自分がいるとわかる! と、
これも受け取ってくださった方の多くが
共通しておっしゃってくださるので、
リーディングや鑑定ではないけれど
しっかり魂の願いをキャッチしながら
私は書き手として下ろしているだけなのだと
毎回思います![]()
想像力豊かなんで得意!という方は
ドンドコご回答いただけますし、
苦手だ…という方であっても
無理やり絞り出す必要はなく、
悩まずに気楽なお気持ちで
感じたことを細切れにでOKです![]()
ご回答の内容が濃くても短くても、
こうして皆さまの魂が
映画のように観せてくださいますので
ご安心ください( ˊᵕˋ* )
好きなものを好きと言う! の
練習としてお使いいただいても、
自分を大切に感じてあげるためや
ワクワクを膨らませる機会としても
良かったらお役立ていただけたら
私はとっても嬉しいです![]()
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そして先日、
物語をお受け取りくださった
Natural Green Leafのグリーンさんが
ブログでご紹介くださいました![]()
本当にありがとうございます![]()
メールの不具合で
私が受信できなかったトラブルにも関わらず、
忙しいのかなと思ってました
と
嫌な顔せずご対応くださった
優しくて暖かい方です(´;ω;`)
お渡しした物語で感じられたことを
本当に細やかにそれは丁寧に…
ご感想をメールでくださいました。
プライベートに関する内容でしたので、
物語と頂戴したお言葉は
ご紹介せずに大切に私の財産とさせていただきます![]()
グリーンさんの手仕事は、
それはもう神仕事と呼んで差し支えのないものです![]()
大切な人へのプレゼントにも喜ばれ、
自分へのケアやご褒美にもなる…
身体を労り、愛するためのものとして
ファンが多いので
私がご紹介するまでもないのですが、
ぜひ、グリーンさんのブログで
その素晴らしさに触れてみられてくださいね!
私と一緒にグリーンさんがご紹介なさっている
他の素敵なクリエイターさまたちのブログや
作品も併せてご覧ください![]()
![]()
続いては、
Tさまの物語をご紹介させていただきます![]()
Tさまからご回答いただいた設定はこちらです↓
①あなたの主人公としてのお名前は?/蒼生(あお)
②夢は何ですか?/人と動物の想いが循環する世界
③好きな色やお気に入りの場所は?/水色と黄色が混じりあった色、ツリーハウスのベッドの上
④ガイドや助っ人は誰?/言葉が喋れるライオン、ターザンのような人
⑤ 心に響く言葉や座右の銘は?/まんまるまある 満たされみちる、あなたはあなたのままでいい
⑥一番欲しいご褒美は?/その道(選択)でいいんだという時に🌈を見せて欲しい
⑦仲間はいますか?/ポケットに入れてた猫のぬいぐるみ(喋れるようになる) 、その世界に降り立った時に最初に出会った喋るバセットハウンド犬
⑧その他、付け加えたい設定等/不思議のアリスの世界観と野生味溢れる動物達の世界が混ざりあった不思議な世界に降り立った主人公。
想いでなんとでも変えることが出来る世界。
最初は何の意思もなかった主人公(男の子)が動物達の想いを汲み取り成長していく。
ハッと意識が浮上して目を開いたその時、僕は真っ逆さまに空から地上へと猛烈な速度で飛んでいた。
そう、落ちている、のではない。
でも、全く上手に飛べていないので、ほぼ落ちているに等しいのだと思う。
「わ……わあああっ!!」
視界は抜けるような青空だったが、突然ボヨンボヨンと雲にぶつかって、トランポリンの上を撥ねるように落ちる。
ありえない、雲は水蒸気なのだから、突き抜けるはずだ。
そして、異様に距離が長い。
もうそろそろ身体が地面に衝突して大変なことになってもいいはずなのに、いつまでも僕は雲という雲をバウンドし続けている。
「これだったら助かる……? いてっ」
にわかに信じがたいことだけど、命が救われるならばおかしな現象だろうとなんだろうと有難い。
夢でも見ているのか、それともすでに天国の一員となっているのかと思っていたら、空からあめが降って来た。
雨、ではなく“飴”である。カラフルなねじれキャンディやハートや星型のキャンディが頭にいくつも当たる。
すると、その飴をパクパクと大きな口で食べながら飛んでいる水色のライオンが横切って、運よく僕をその背中に乗せた。
「ライオンが飛んでる……よくわからないけどこのまま僕を下まで運んでください!」
無我夢中で頼むが、ライオンは飴に夢中で気づいていないようだった。
地上まであとわずか、という距離まで来たところで食べるのに飽きたのか、大きく旋回しようとして、僕はとうとう転がり落ちた。
「あっごめん、良い一日を!」
他人事のようにそう言って、飛び去って行くライオン。
ドスン、と尻もちを着くだけで済んだのは幸いだったと思う。したたかに打ち付けた身体を擦りながら起き上がる。
「痛たた……ここはどこなんだ?」
落ち着いて見上げると、空は水色と黄色が折り重なっていて見慣れたものでなく、辺りは巨大な木々が葉を茂らせている。
クエークエーと、聞いたことのない鳥らしき声も木霊し、甘い果実とココナツのような匂いが漂っていた。
「あべこべの世界だよ」
「そう、あべこべの世界……え?」
答えが返って来て振り返ると、そこにいたのは垂れ下がった耳が印象的な犬。
ただし、二足歩行の形を取っているという衝撃的な姿だ。
「話せる、の? そういえば、さっきのライオンも!」
「もちろん。言ったでしょ、あべこべの世界だ、って」
なるほど。普段の世界では動物たちは言葉を持たないし、四足歩行だ。
「君はどこから来たの? 名前は?」
「え? えーっと、僕は……あれ、僕は?」
どうして空から落っこちたのか、どころか、自分の名前さえ思い出せない。
「僕の名前、なんだっけ」
「忘れちゃったの? だったら、ボクがつけてあげようか。君のその瞳、すごく綺麗。目のなかに絵の具があるみたいだから……ブルーはどう?」
「惜しい、もう一声! 蒼が生きると書いて、“あお”よ」
「えっ」
会話にいきなり参加して来たのは、ポケット。
いや、正しくは、ポケットに入っていた猫のぬいぐるみだ。古くて、ちょっと薄汚れているけど、何度も継ぎ接ぎしながら直されて来たとわかる、白い猫だ。
「ようし、じゃあ蒼生! ボクの名前は」
「海……そして、君はアリス?」
待たずに彼を見て、ポケットの猫にも断言していた。何も考えずに口から漏れたのだ。
「うん、ボクは海! その通りだよ」
「私はアリス、正解よ」
二人は嬉しそうに笑って頷いた。
「さて、蒼生。君はどこに行きたい? 何がしたい?」
片方の耳をパタパタと揺らして、海は僕を見る。
どこに行きたいかと言われても、この世界がどんなところかさえ知らないし、何故いるのかもわからないのだけど。
それに、そもそもが、僕の心は空っぽだ。
「もう朝が終わるから、みんなが起き始めるよ」
「今って朝だったの? これもあべこべだからか」
「そうさ、よくわかっているじゃないか」
仕組みを理解しようとしていると、空がキラキラと瞬き始めた。
でも、本来の夜は真っ暗なはずだけど、真っ白な空に藍色の星が広がっている。これも、真逆だ。
「ちなみに、あなたの心は空っぽじゃないのよ」
「え?」
「さっきから、心の声が聞こえているの。私たちの会話も、心でしているのよ。考えていることはみんなに届く。あべこべだからね」
ポケットからひょっこり顔を出したまま、僕の心臓の辺りをアリスがポンポンと叩く。
「じゃあ、隠し事も出来ないのか」
「隠す必要なんてないんだよ。どんなことを想ってもいい、みんなそうなんだ」
「でも……」
「大丈夫。誰も傷つけたりしないし、傷つかない」
海がニコニコしながら歩き出すのを、戸惑いながらついて行く。
「おーい、おーい!! 助けて!」
鼻が短いゾウ、白と黒の比率が逆のパンダ、耳の小さなうさぎ。
熱くない火山の溶岩に、溶けない雪、酸っぱくないトマトに、辛いブルーベリー……と、どこかで見たことがあるようで違い、知っているようで知らない、不可思議な動物たちや景色を横目に進んでいると、遠くからSOSが聞こえて来た。
「どうしたの!」
海が片耳を立てて声の出所を辿って行くと、大きな川のところまで出た。
すると、川の途中にあるゴロゴロとした岩にしがみつき、ビーバーの子どもが泣いている。
「蒼生、ストップ! 飛び込んじゃだめよ!」
思わず僕が意を決して進みかけると、間髪入れずにポケットのなかからアリスが叫ぶ。
「この川は川だけど水じゃないんだ、入ったら火傷する」
「そっか、あべこべ……だから」
海が小枝を川に投げ入れると、そこから湯気が上った。
「だったら、余計に危ないじゃないか!」
「そうね。蒼生、どうすればいいか考えてみて。ここは“そういう世界”なのよ」
アリスが、僕にまず落ち着つくようにと冷静なトーンで宥めた。
高鳴る鼓動を抑えながら、頭のなかで想像する。橋が……橋がここに架かればいい、あの子一人だけ通れたらそれでいいからと、ぎゅっと目をつぶって願う。
「いいよ、その調子!」
海が手を叩くので目を開けると、川の向こう岸にまで届こうかというほどの長い丸太が横たわっている。
でもこのままだと僕たちはこの上を歩けない。
「そうだ……!」
グッと丸太の先端をビーバーのいる岩につけようと押す。でも、僕一人だけでは力が足りない。
『おおきなカブ』のように、海とアリスも懸命に僕の背中を押して手伝ってくれるが、やはり微々たるものだ。
「もう少し、誰か……っ」
その時、あんなに重たかった丸太がいきなり軽くなった。
「あきらめるな、このアイデアは正解だ!」
後ろから筋肉がついた腕がにゅっと出て来て、丸太を共に押した。
驚いて振り返ると、先ほどまで居なかったはずの、精悍な身体をした背の高い男の人が笑っている。そして、グググ、と丸太が岩場の先端に着く。
「ビーバーくん、この丸太を動かすから、齧りながら橋を作って!」
「出来ないよ! 丸太なんて齧ったことない!」
「ビーバーなのに!?」
そうだ、ここはあべこべの世界だった。
得意なはずのことはそうではないのか。
だけど、ここで便利な何かを思い描いて出すのは、何故だか違うと思った。
橋があればと願ったのに、橋そのものではなくて丸太が出て来たのはきっと――
「大丈夫、君なら出来るよ!」
こんな大声を張り上げたことなんかない。だけど、僕が今するべきは、応援することだ。
「出来ないよ! だって、泳げないしみんなの落ちこぼれで……っ」
熱い川の水が今にも被る寸前のところで、ビーバーは泣いている。
「まんまるまある……満たされみちる」
僕が呟くと、燦燦と輝くグリーンの月が僕たちの頭上に昇る。
「いいんだ、君は君のままで! だって君には、その力がある!」
その時、川の中心が噴火するように弾けた。
空中の水がパラパラと雫のように落ちると、その向こう側に虹が出ている。ビーバーの顔が赤らみ、彼は丸太に歯を立てた。
「いいぞ、その調子だ!」
どこかターザンを彷彿とさせる男の人が闊達に励ます。後に続くように、海とアリスも頑張れ頑張れとエールを贈る。
ガリ、と、嫌な音がしたのは最初だけで、調子を掴んだのかガガガガと勢いよく、ビーバーは丸太の上部を齧って平らにしながら、匍匐前進をするように這う。
固唾を呑んで見守っていると、ついに、こちらの岸まで渡り切った。
「すごいよ……本当にすごい」
無我夢中で、肩で息しているビーバーの背中を感動しながら撫でる。
「ありがとう。みんなのおかげだよ。自分が自分じゃないみたい」
「そんなことないよ、君が勇気を出したからだ。そうだ、あなたは……あれ?」
いつの間にか、あのターザンのような男の人が消えている。
「海、アリス、あの人は?」
「あの人って?」
「何のことかしら」
二人は素知らぬ顔で、ビーバーを讃えている。どういうことなのだろう。
「とにかく、命が助かって良かった」
どこか一回り大きく逞しくなったビーバーを見送り、胸を撫でおろした。
そうして、また進む。
水がなみなみと湛えられ、砂漠なのに花が咲き乱れているのを横目にしながら、氷と見せかけて砂糖で出来た氷河を通り、その間に、困っている誰かの相談に乗ったり、秘密の地下通路に入れてもらったり、身体が弱くて外に出られなかったお姫様に絵本を作ってプレゼントしたり。
夢か幻かわからないけれど面白いな、なんて楽しむ余裕も生まれていた。
「……もう、帰らなくてもいいかな」
無意識のうちに、ポツリと漏らしていた。
「本当に?」
ポケットのなかのアリスが首を傾げる。
「うん。だって、どうしてここに来たのかもわからないし。楽しいしね」
「君の世界は、楽しくなかった?」
海が立ち止まって、同じように僕の目を見つめて問いかけてくる。
「……楽しかったけど」
心の奥の扉が開いて、ぼんやりとしていた何かがじわじわと滲みだす。
心の声が聞こえているのだから僕の気持ちはわかるだろうに、二人は敢えて待っている。
「い……いなくなっちゃったから」
鼻の奥がツンとして痛い。視界が歪む。
「一番の友達だったアリスと」
ポケット中のアリスと目を合わせると、喉が震えた。
「大切な海が……」
そして、悲しげに足元に顔を寄せている海に。
「ごめんね、生蒼(せいあ)ちゃん。ずっと一緒にいるって約束したのに」
姉妹のように育った、白猫のアリス。
捨てられて道路で怪我をしていたのを、必死で抱えて家に帰り、両親に頼み込んで看病した。元気になってから5年間、一緒にいられたけれど――虹の橋を渡ってしまった子。
「風に飛ばされて、一人じゃ戻れなかったんだ……ごめんね」
お父さんがプレゼントしてくれた、バセッドハウンド犬のぬいぐるみの海。
アリスを失った辛さで、毎晩毎晩、海を抱きしめて泣きながら眠った。汚れてしまったのを見て、お母さんが洗って干してくれていたら、庭からなくなってしまっていたのだ。
「やっぱりこれは夢なの? だったら、戻りたくない」
ボタボタと、涙が足元に落ちる。止めたいのにどうにもならない。
思い出してしまった、一番忘れたかった記憶を突き付けられて、別れが近いことを察してしまって。
「まんまるまある」
「満たされみちる」
海とアリスが、歌うように繋いだ。
「病気になって、真っすぐ歩けなくなったとき……生蒼ちゃんが、痛いの痛いの飛んで行けって、おまじないをしてくれて。そして、お月さまにお祈りしてくれた」
そうだった。僕は――私は、ベッドの中にアリスを入れて頭を撫で続けた。
お願いだからアリスを連れて行かないで、元気にしてくださいって。満月の夜、旅立ってしまったけれど。
「だから、最期まで生蒼ちゃんのこと忘れなかった」
知っている。
両親のことがわからなくなっても、私の匂いを嗅ぐと安心したみたいに身体を丸めてくれたのを。
勘違いじゃなかったんだね。
「ボクもそうだよ。生蒼ちゃんが大事に大事にしてくれたから、宝物みたいに傍においてくれたから、神様が魂を宿してくださった」
お気に入りのワンピースを解いて海の洋服を縫ってもらい、ボロボロになったらおばあちゃんに頼んで繕ってもらって、大きくなってからは自分でそうした。
「あべこべの世界も、生蒼ちゃんが作ってくれたんだよ」
私は空想をすることが好きで、よく即興で手作り絵本を描いていた。
「うん……アリスと海がいなくならない、あべこべの世界だったらどんなにいいだろうって思って……本当の世界の私には、何も出来ないから」
塞ぎ込み、一人創作に耽った。ご飯も食べないで、夜も眠らないで――。
「そうかな? 本当にそう思う?」
アリスが、ぴょんっと勢いよく飛び出して地面に着地した。
「君なら出来るって、背中を押すことが出来る蒼生くんは、生蒼ちゃんの中にいるんだよ」
ワン、と一声、海が鳴く。ぽっかりと穴が開いたままだった心に、熱がこもる。
「……そうだよね。この世界は、現実の世界では目には見えないだけ。でもちゃんとある。だって、あべこべなんだから」
大事な何かを噛みしめるように言葉にする。私はこの世界をそういう風に作ったのだと。
「もう大丈夫ね。生蒼ちゃん、きっとわかるわ。それは本当のことだってね」
「え? アリス、どういうこと……」
段々と、空が見慣れた青色に戻り始めた。周りにあった木々が揺れて、奇妙な姿をした動物たちが薄れていく。
色の濃い虹が大きく、下から上に弧を描いて、地から天へ昇っている。
「海、アリス! 私たち、また会えるよね!」
足が勝手に動いて、虹の橋の上に押し上げられた。どこか、爽やかな風が心のなかに吹き抜ける。
寂しいけれど、寂しくない。嬉しくないけれど、嬉しい。
大好き、永遠に大好き。
どの世界にいても、この気持ちだけは同じだよー―。
「ちゃん……生蒼ちゃん、ぼんやりしてどうしたの?」
「え? ……あ、すみません、ちょっとウトウトしていたみたいで」
職場の先輩に肩をポンポンと叩かれて覚醒する。
そうだ、今日はアリスの命日で、感傷的になって眠れずに朝を迎えたんだっけ。
海も消えてしまって、帰って来ないまま。
「そろそろ私たちの清掃当番の時間ね、行こう」
はい、と頷く。私は、昔から通い慣れた、古い動物園の職員として働いている。
「どうしたものかしらね、リバーは。あの子、いつになったら泳げるようになるのか……昨日の会議でも、どうサポートしてあげたらいいか話し合ったけど」
先輩が悩まし気に歩き出す。人間がしてあげられることなんて少ない。
特にこの囲いの中では。
けれど、私は知っている。
「――大丈夫ですよ。いつかきっと、リバーが自分であることを楽しめる日が来ると私は信じています。それに、一匹くらい変わった子がいたって良いじゃないですか」
流れる人口の川の端っこが見えて来た。ビーバーたちの群れがそこにある。
「そう? そうかなあ、だといいけど……えっ? うそ、生蒼ちゃん見て! リバーが飛び込もうとしてる!」
【反対側でも、丸はまあるい】


