マスクをしている時の表情
最近は新型コロナ肺炎の流行のために、外来患者さんはほとんどの人がマスクをしている。1か月くらい前はたまにマスクをしていない人がいたが、今は全然と言うほどいない。なお、うちの病院では、1~2週間前からマスクをしていない人は診察室に入れなくなった。
マスクをしていない人は、マスクを外来窓口で1枚買ってもらうことにしている。マスクをしないで病院に来るような人は、あらゆるところでマスクをしないわけで非常にリスキーな人と言える。
こちらの方はマスクとフェイスシールド(ガード)をしながら診察する。気付いたこと。
〇マスクの上にフェイスガードをすると自分の息で前が曇る。とても見づらい。
〇また、フェイスガードをしながらパソコンを見ると画面が少し反射して見づらい。
〇フェイスガードは下がガラ空きなので完全に封鎖できていない。つまり宇宙服のようにはなっていない。
〇フェイスガードをしながら診察すると、いつもよりずっと疲れる。とてもストレス。
〇手袋をしていないので、フェイスガードを外すとき、感染するリスクがある。
と言った感じで、感染症外来の医療スタッフの大変さが想像できるのであった。他、防護服の着脱を練習したが、注意点が多くとても大変である。特に脱ぐときにうまく扱わないと感染するリスクが高まる。
精神科でこれなので、全ての医療現場で働く人たちの業務は増えているしストレスも数倍になっていると思う。
今回の記事は、マスクをしている人たちの表情について。
最近、マスクをしていても表情が非常にわかることに気付いた。先月、夜間の輪番で患者さんを診たが、もちろん面識がない新患である。この青年は一目、統合失調症と思ったが、診察で病歴を家族から聴いていくと確かにその通りであった。マスクをしていても目(視線及びその動きなど)が見えるのはとても大きい。
また、セネストパチーの患者さんが再診した時、マスクをしている表情を見て、今日は非常に良くなっていると思った。本人に聴くとやはり最近調子が良くなっているらしい。この変化が外来婦長さんにもわかるかどうか確かめると、彼女も良くなっているのがわかるという。
セネストパチーの人にはプレコックス感はないので、プレコックス感がわかるというより、表情全般がマスクをしていてもわかるという意味である。
いつも見ている患者さんだけでなく、新患でさえ、マスクをしていても表情はかなりわかることはちょっとした発見であった。
参考