リスパダール+エビリファイと高プロラクチン血症の話
今日はもう深夜なので短い記事。
リスパダールで無月経を来す女性は、エビリファイを併用することで無月経が改善する傾向がある。今回はこのメカニズムについての話。
リスパダールは高プロラクチン血症を来しやすく、女性では無月経の副作用が出やすい。これは個人差があり、高用量を服薬していても無月経にならない人と、僅かな用量でも無月経になる人がいる。
このあたりの話は過去ログのリスパダールの脂溶性に詳しい。このブログは最近は更新頻度が低いので、暇な人で精神科に興味がある人は過去ログを読んでみると良いと思う。自分で言うのも変だけど、この記事は良く書けていると思うよ。
この記事の要点を簡単に言えば、
リスパダールは脂溶性が低いため、低い血中濃度ではBBBを超えて僅かしか脳内移行しない。効果が出るにはどうしても高い血中濃度を維持せねばならず、その結果としてBBB外の下垂体は高濃度のリスパダールに晒される。
ドパミン遮断=プロラクチン値上昇、なので無月経になりやすいのである。
ところが、下垂体はD2レセプター数が多く、余剰受容体が多いと言われている。このようにレセプターが多い環境だとエビリファイはアゴニストとして働く。つまり、リスパダールと逆である。(リスパダールは遮断薬)。
元々、D2レセプターに関与する力がエビリファイの方がリスパダールより高いため、リスパダールを押しのけてアゴニストとして結びつきプロラクチン値を低下させ、ひいては無月経が改善するのである。(下垂体でリスパダールと競合しリスパダールを無効化する感じ)
(おわり)
参考