厚生労働省による抗認知症薬の少量投与の容認について | kyupinの日記 気が向けば更新

厚生労働省による抗認知症薬の少量投与の容認について

もう少し時間が経つが、2016年6月に厚生労働省により抗認知症薬の少量投与の継続が認められている。つまり、例を挙げると、アリセプトを1㎎とか1.5㎎のまま継続しても査定されなくなったのである。

 

過去ログでは、抗認知症薬は増量したためにかえって裏目に出て、精神症状を悪化させるケースも稀ではないと記載している。ところが、添付文書的には機械的に増量するように記載されているため、特に精神科以外の医師により最高量まで増量されている処方を度々見てきた。

 

人によると、抗認知症薬の高用量を継続すると体を壊す。(特に心臓など)。

 

うちの県では例えばメマリーを5㎎だけ投与して継続しても、レセプトのコメントに「この人は薬に弱いためやむなく5㎎を継続している」と書いておけば、全く問題なかった。

 

しかし、全国的にはそうではなかったらしい。そこで、厚生労働省が直接アナウンスして、県による格差がないようにしたのである。

 

リバスタッチパッチ(イクセロンパッチ)は、恐ろしく切れ味鋭い薬で、自分の処方は90%以上の患者さんは4.5㎎だけで済んでいる。それ以上だと、おかしな精神症状が出てくる人の方が多いくらいなのでやむを得ない。リバスタッチパッチを止めざるを得なくなるのは、接触性皮膚炎によるものが多い。

 

なお、リバスタッチパッチとイクセロンパッチは併売品だが、リバスタッチパッチは小野薬品、イクセロンパッチはあのノバルティスファーマによる販売なので、前者の方が売れているようである。

 

ノバルティスは、ディオバンで不祥事を起こしたこともあり、あまり営業に力を入れられないのかもしれない。ノルバティスは平均して秀逸な薬を創薬しているが、外資系なのが災いしてか、より利益を上げようとして自滅している。

 

内科から転院してくる患者さんに、アリセプト(ないしドネペジル)10㎎と言った過激な処方が多すぎる。それもレビーに処方されていたりする。メマリーも同様で、20㎎処方があまりにも多い。メマリーは服用しやすく、またアリセプトに比べ鎮静的なので処方しやすいんだと思われる。

 

このような際、自分は、まずこれら抗認知症薬の漸減から開始する。

 

ある内科からの患者さんで、これら認知症薬のてんこ盛りの処方を見た。なんと、ドネペジルとメマリーが最高量処方されているのである。(なぜか内科医はレミニールはあまり処方しないみたい)

 

その人は入院後、ラミクタール25㎎だけで寛解した。彼女は実は認知症ではなかったのである。