1週間に1~2回しかラミクタールを服用しない人
ある時、眠剤しか飲んでいない患者さんが、不快な気分、イライラ感、集中できないという症状を訴えた。眠剤はレンドルミンだけだったと思う。
その時、第一感としてはラミクタールが良いと思われた。そこで、中毒疹が出現しやすいことなど十分に注意喚起して処方することにした。このような場合、リボトリールを選択することもあるが、この人に限れば、よりラミクタールが良いと思った。(仕事の内容も含め総合的に)
量は25㎎の半錠。つまり12.5㎎の隔日投与とした。
結果。
頭がすっと靄が晴れるようになり、鬱々とした感覚が払拭され、仕事にも集中できるようになったという。そして不快なイライラ感も消失した。
ラミクタールは服薬しているためにかえってイライラ感やギクシャクした感覚に陥る人もいる。一方、投与初期から、「これは良い!」と思う人はその後の経過も良好なことが多いが、増量につれて、悪影響が強調されて良くないこともある。
その患者さんの場合、ずっと年余にわたり、12.5㎎を隔日に服薬していた。その人は、1日25㎎以上服用したことがない。
そして、かなり時間が経ち、今ではたまに服用するくらいで良いと言う。つまり、何週間も服用しないこともある。
ラミクタールは離脱らしいものはほとんどない薬だと思う。実際、中毒疹が出て、急遽中止した人で、それらしい症状が出たことがない。あれほど中毒疹の頻度の高い薬なのに、離脱も酷かったら話にならない。
余談だが、最近、日本全国に急激に寒波が襲ったこともあり、調子を落とす人が多い印象。実際、一時より新患や入院患者が増加している。
その患者さんの場合、今ものらりくらりとラミクタールを服用しているといったところ。消費量から推測して、1週間に服薬する頻度は1.5~2回くらいと思われる。
それでも飲んだ日はかなり調子が良いと言う。(調子が悪い日しか服用しないわけだが)。
このような人が突然、中毒疹が出現する確率はほぼゼロと思われる。もう服薬し始めて2年以上経っているからである。
この場合、ラミクタールは気分安定化薬的には振る舞っていない。
ラミクタールの高用量を服薬していて(100㎎以上)、調子が悪い人は、ラミクタール自体が悪影響を及ぼしていることもあり得る。その理由だが、厳密に双極性障害かどうか疑わしい人もいるからである。この場合、漸減してその薬の体への負担を減らすのも一考である。
浜松医科大学の杉山先生は、子供の広汎性発達障害に対しラミクタール1㎎を推奨していたのを聞いたことがある(それ以外の薬も挙げていたが)。
この場合、彼は決して気分安定化薬的には処方していない。
ラミクタールの処方には想像性というか、柔軟性のある思考が必要だと思われる。
その理由は、精神疾患は単純なものではなく、セオリーに拘り窮屈な処方になると、結果的に患者さんの利益にはならないからである。
日本人だけではないと思うが、現代社会の精神疾患はその疾患性に限らず、忍容性も多様だからだと思う。
参考
ラミクタールのテーマの全ての記事
その時、第一感としてはラミクタールが良いと思われた。そこで、中毒疹が出現しやすいことなど十分に注意喚起して処方することにした。このような場合、リボトリールを選択することもあるが、この人に限れば、よりラミクタールが良いと思った。(仕事の内容も含め総合的に)
量は25㎎の半錠。つまり12.5㎎の隔日投与とした。
結果。
頭がすっと靄が晴れるようになり、鬱々とした感覚が払拭され、仕事にも集中できるようになったという。そして不快なイライラ感も消失した。
ラミクタールは服薬しているためにかえってイライラ感やギクシャクした感覚に陥る人もいる。一方、投与初期から、「これは良い!」と思う人はその後の経過も良好なことが多いが、増量につれて、悪影響が強調されて良くないこともある。
その患者さんの場合、ずっと年余にわたり、12.5㎎を隔日に服薬していた。その人は、1日25㎎以上服用したことがない。
そして、かなり時間が経ち、今ではたまに服用するくらいで良いと言う。つまり、何週間も服用しないこともある。
ラミクタールは離脱らしいものはほとんどない薬だと思う。実際、中毒疹が出て、急遽中止した人で、それらしい症状が出たことがない。あれほど中毒疹の頻度の高い薬なのに、離脱も酷かったら話にならない。
余談だが、最近、日本全国に急激に寒波が襲ったこともあり、調子を落とす人が多い印象。実際、一時より新患や入院患者が増加している。
その患者さんの場合、今ものらりくらりとラミクタールを服用しているといったところ。消費量から推測して、1週間に服薬する頻度は1.5~2回くらいと思われる。
それでも飲んだ日はかなり調子が良いと言う。(調子が悪い日しか服用しないわけだが)。
このような人が突然、中毒疹が出現する確率はほぼゼロと思われる。もう服薬し始めて2年以上経っているからである。
この場合、ラミクタールは気分安定化薬的には振る舞っていない。
ラミクタールの高用量を服薬していて(100㎎以上)、調子が悪い人は、ラミクタール自体が悪影響を及ぼしていることもあり得る。その理由だが、厳密に双極性障害かどうか疑わしい人もいるからである。この場合、漸減してその薬の体への負担を減らすのも一考である。
浜松医科大学の杉山先生は、子供の広汎性発達障害に対しラミクタール1㎎を推奨していたのを聞いたことがある(それ以外の薬も挙げていたが)。
この場合、彼は決して気分安定化薬的には処方していない。
ラミクタールの処方には想像性というか、柔軟性のある思考が必要だと思われる。
その理由は、精神疾患は単純なものではなく、セオリーに拘り窮屈な処方になると、結果的に患者さんの利益にはならないからである。
日本人だけではないと思うが、現代社会の精神疾患はその疾患性に限らず、忍容性も多様だからだと思う。
参考
ラミクタールのテーマの全ての記事