不安感と思うように動けないと言う症状
今回は、先日アップした「レクサプロとQT延長の話など 」の追記のようなエントリである。あの記事の最後に、以下のように記載している。
彼女は最初は、ラミクタールはあまり効果的ではなかったが、増やしたり減らしたりしているうちに次第に効くようになった。なんだか変な言い方だが、本当にそうなので仕方がない。退院直後の処方は、
ラミクタール 100㎎
テグレトール 100㎎
ルジオミール 50㎎
フルニトラゼパム 2㎎
と言ったものである。(他、降圧剤。今は処方内容は変わっているが)
この患者さんはその後も通院治療を続けているが、記事を書いた後、いったい今の処方がどうなっているのか興味を持った。僕は患者さんが多すぎて、個々の人の処方までは覚えていない。彼女は2回の入院歴があり、最後の処方が上記である。
これは、気付く人はすぐにわかるのではないかと思うが、ラミクタールとルジオミールの組み合わせは不安にさほど効果的ではない。一般に抗うつ作用がノルアドレナリンに偏ると、不安感が残遺して、あまり外出できなかったり、精神症状がうまくまとまらないことがある。
一般に言えるのは、SSRIのような不安感に効果が高い薬は、うつ状態の初期に特に効果的であり、時間がたちレベルアップしてくるとそれほど有用ではなくなる。終盤は、ドパミンとノルアドレナリンが重要なのである。(特にドパミン)
ドパミンは人生の喜びなどに関係が深い。
1980年~1990年代のうつ病、うつ状態の人たちがなぜルジオミールだけで脱出し、寛解していたかと言うと、色々な要因があるが、1つは過去のうつ状態は現在より複雑なタイプが少なく、また精神疾患のベースラインが上がってくると、そうセロトニンは必要でない場合も多いからではないかと思っている。
ルジオミールに比べ、アナフラニールは偉大である。その理由は点滴も可能で、しかも不安に非常に有効だからである。(一般に3環系抗うつ剤は、効果に厚みがあり、不安にも奏功するものが多い。)
彼女の場合、いろいろ試行錯誤し、良かったり悪かったりの繰り返しだった。その後、紆余曲折があり、以下の処方で断然、症状が改善してきている。
現在処方
ラミクタール 50㎎
インデラル 20㎎
リボトリール 1㎎
ツムラ十全大補湯 2.5㎎
フルニトラゼパム 1㎎
レンドルミン 0.25㎎
(他、降圧剤)
彼女によると、朝、バシッと目が覚めてすぐに動けるのが良いという。不安感は少しは残遺しているが、全般、かなりレベルアップしている。
彼女には双極性障害の要素があるが、明確な躁状態は一度もないので、たぶん双極性障害とは言わないのではないかと思っている。ラミクタールは使っているが。
ラミクタールは不安感に効果的とまで言えないが、物事に対する過敏性を緩和するので、間接的にたぶん不安感の改善に関与する。このような目的で処方する場合、ラミクタールの用量もたいして必要でない人も多い印象である。
現在の処方で、入院直後の処方に比べ何が大きく変わっているかと言うと、ルジオミールを中止し、抗うつ剤がなくなっていることだと思われる。
ルジオミールは中止することにより、かえって紛れがなくなり、不安感が減少し、動けるという現象がみられたりするが、トータルの精神症状が良くなっていないと、こんな風にはならない。
インデラルは人によれば、不安緊張に効果的であるが、実際に使うと、奏功する確率はそこまで高くない。
この臨床経過は、おそらくだが、その治療過程(つまり試行錯誤)が奏功したとしか言いようがないと思う。
彼女と同じような臨床経過は、過去ログにいくつも出てくる。
参考
レクサプロとQT延長の話など
全般性不安障害と向精神薬
激しい幻聴のある強迫神経症
彼女は最初は、ラミクタールはあまり効果的ではなかったが、増やしたり減らしたりしているうちに次第に効くようになった。なんだか変な言い方だが、本当にそうなので仕方がない。退院直後の処方は、
ラミクタール 100㎎
テグレトール 100㎎
ルジオミール 50㎎
フルニトラゼパム 2㎎
と言ったものである。(他、降圧剤。今は処方内容は変わっているが)
この患者さんはその後も通院治療を続けているが、記事を書いた後、いったい今の処方がどうなっているのか興味を持った。僕は患者さんが多すぎて、個々の人の処方までは覚えていない。彼女は2回の入院歴があり、最後の処方が上記である。
これは、気付く人はすぐにわかるのではないかと思うが、ラミクタールとルジオミールの組み合わせは不安にさほど効果的ではない。一般に抗うつ作用がノルアドレナリンに偏ると、不安感が残遺して、あまり外出できなかったり、精神症状がうまくまとまらないことがある。
一般に言えるのは、SSRIのような不安感に効果が高い薬は、うつ状態の初期に特に効果的であり、時間がたちレベルアップしてくるとそれほど有用ではなくなる。終盤は、ドパミンとノルアドレナリンが重要なのである。(特にドパミン)
ドパミンは人生の喜びなどに関係が深い。
1980年~1990年代のうつ病、うつ状態の人たちがなぜルジオミールだけで脱出し、寛解していたかと言うと、色々な要因があるが、1つは過去のうつ状態は現在より複雑なタイプが少なく、また精神疾患のベースラインが上がってくると、そうセロトニンは必要でない場合も多いからではないかと思っている。
ルジオミールに比べ、アナフラニールは偉大である。その理由は点滴も可能で、しかも不安に非常に有効だからである。(一般に3環系抗うつ剤は、効果に厚みがあり、不安にも奏功するものが多い。)
彼女の場合、いろいろ試行錯誤し、良かったり悪かったりの繰り返しだった。その後、紆余曲折があり、以下の処方で断然、症状が改善してきている。
現在処方
ラミクタール 50㎎
インデラル 20㎎
リボトリール 1㎎
ツムラ十全大補湯 2.5㎎
フルニトラゼパム 1㎎
レンドルミン 0.25㎎
(他、降圧剤)
彼女によると、朝、バシッと目が覚めてすぐに動けるのが良いという。不安感は少しは残遺しているが、全般、かなりレベルアップしている。
彼女には双極性障害の要素があるが、明確な躁状態は一度もないので、たぶん双極性障害とは言わないのではないかと思っている。ラミクタールは使っているが。
ラミクタールは不安感に効果的とまで言えないが、物事に対する過敏性を緩和するので、間接的にたぶん不安感の改善に関与する。このような目的で処方する場合、ラミクタールの用量もたいして必要でない人も多い印象である。
現在の処方で、入院直後の処方に比べ何が大きく変わっているかと言うと、ルジオミールを中止し、抗うつ剤がなくなっていることだと思われる。
ルジオミールは中止することにより、かえって紛れがなくなり、不安感が減少し、動けるという現象がみられたりするが、トータルの精神症状が良くなっていないと、こんな風にはならない。
インデラルは人によれば、不安緊張に効果的であるが、実際に使うと、奏功する確率はそこまで高くない。
この臨床経過は、おそらくだが、その治療過程(つまり試行錯誤)が奏功したとしか言いようがないと思う。
彼女と同じような臨床経過は、過去ログにいくつも出てくる。
参考
レクサプロとQT延長の話など
全般性不安障害と向精神薬
激しい幻聴のある強迫神経症