このプリンペランは、なぜ入っているんですか?
ある日、外来患者さんに、
このプリンペランは、なぜ入っているんですか?
と聴いた。その患者さんは、数ヶ月前に心療内科クリニックから転院した人で、ほぼそのまま処方していた。プリンペラン以外は、たいした薬は入っておらず、また、嘔気の原因になる薬も含まれていなかった。
だから、その理由が聴きたかったのである。
プリンペランはなぜ・・?
と聴かれて、プリンペランという薬の意味がわからない人がいる。このような人は、プリンペランの処方時に主治医から説明を受けなかったか、あるいは説明されたが、その内容を忘れてしまった人だと思う。
その患者さんは、「処方されたのは日々嘔気が酷かったから」と明快に答えた。つまり、薬の副作用ではなく、精神科や心療内科に初診前から、精神症状として嘔気あるいは嘔吐がみられていたのである。
一般に、特にデプロメールなどのSSRIでは嘔気が酷く、デプロメールを処方される際に数週間だけ、プリンペランを併用されることがある。これは主治医は理由を説明するのが普通である。その理由は、本来の治療の目的とは異なる薬が含まれるために多剤になっているからである。
その患者さんは、数年間、プリンペランを中止されずそのまま服薬していた。現在、嘔気は全くなく、プリンペランが必要かどうか不明だが、95%以上は不必要なことが多い。
既にほとんどの精神症状は落ち着いており、メイラックス程度で十分な状態だったからである。(その患者さんは不安障害)。
プリンペランを中止することを提案したが、1つ問題がある。それは、プリンペランは高プロラクチン血症などを生じるなど、ドグマチールに似た特性を持つ。
つまり、今の精神症状の安定に貢献していることすらあるのである。
結局、「プリンペランは抗精神病薬のようにドパミンを遮断する作用を持つ」ために、その中止の際に反動が出る可能性があるといえた。
プリンペランの中止にあたり、現在の安定した精神症状と、メイラックスなどのベンゾジアゼピンが保護的に働くことなどを説明し、
おそらく漸減すれば大丈夫でしょう。
と伝えた。2週間ごとに1錠ずつ減量し、最後の1錠は1ヶ月くらい服薬してもらうと、あっさり中止することができたのである。プリンペランは短期間で中止すると問題が起こりにくいが、数年飲んでいる場合は慎重な対処が必要である。
プリンペランに限らず、他科の薬でも向精神薬ライクな薬はあるので、それに応じた対処が必要なんだと思う。
参考
プリンペランとドグマチール
リフレックスの5-HT3遮断作用
レキソタン
このプリンペランは、なぜ入っているんですか?
と聴いた。その患者さんは、数ヶ月前に心療内科クリニックから転院した人で、ほぼそのまま処方していた。プリンペラン以外は、たいした薬は入っておらず、また、嘔気の原因になる薬も含まれていなかった。
だから、その理由が聴きたかったのである。
プリンペランはなぜ・・?
と聴かれて、プリンペランという薬の意味がわからない人がいる。このような人は、プリンペランの処方時に主治医から説明を受けなかったか、あるいは説明されたが、その内容を忘れてしまった人だと思う。
その患者さんは、「処方されたのは日々嘔気が酷かったから」と明快に答えた。つまり、薬の副作用ではなく、精神科や心療内科に初診前から、精神症状として嘔気あるいは嘔吐がみられていたのである。
一般に、特にデプロメールなどのSSRIでは嘔気が酷く、デプロメールを処方される際に数週間だけ、プリンペランを併用されることがある。これは主治医は理由を説明するのが普通である。その理由は、本来の治療の目的とは異なる薬が含まれるために多剤になっているからである。
その患者さんは、数年間、プリンペランを中止されずそのまま服薬していた。現在、嘔気は全くなく、プリンペランが必要かどうか不明だが、95%以上は不必要なことが多い。
既にほとんどの精神症状は落ち着いており、メイラックス程度で十分な状態だったからである。(その患者さんは不安障害)。
プリンペランを中止することを提案したが、1つ問題がある。それは、プリンペランは高プロラクチン血症などを生じるなど、ドグマチールに似た特性を持つ。
つまり、今の精神症状の安定に貢献していることすらあるのである。
結局、「プリンペランは抗精神病薬のようにドパミンを遮断する作用を持つ」ために、その中止の際に反動が出る可能性があるといえた。
プリンペランの中止にあたり、現在の安定した精神症状と、メイラックスなどのベンゾジアゼピンが保護的に働くことなどを説明し、
おそらく漸減すれば大丈夫でしょう。
と伝えた。2週間ごとに1錠ずつ減量し、最後の1錠は1ヶ月くらい服薬してもらうと、あっさり中止することができたのである。プリンペランは短期間で中止すると問題が起こりにくいが、数年飲んでいる場合は慎重な対処が必要である。
プリンペランに限らず、他科の薬でも向精神薬ライクな薬はあるので、それに応じた対処が必要なんだと思う。
参考
プリンペランとドグマチール
リフレックスの5-HT3遮断作用
レキソタン