エビリファイによる体重減少 | kyupinの日記 気が向けば更新

エビリファイによる体重減少

エビリファイが発売されて、まだ1年経っていない。このブログでも何度か出てきている人だけど、ジプレキサ20mgをエビリファイ6mgに置き換えて、その後次第に安定した患者さんがいる。体重がこの半年くらいで80kgから72kgまで減った。72kgというのは僕の体重と同じだ。すると面白いことに、肝障害が消失し、高脂血症もなくなり、HbA1cも6.0が5.0と正常化してしまった。ほんと、良いことばっかりだ。

今の処方
トロペロン(3)   4T
タスモリン      3T
エビリファイ(3)  3T
レボトミン(25)  1T(寝る前)

何が減ったかというと、肝障害と高脂血症に対する薬。この患者さんはベンゾジアゼピンは使っていない。寝る前はレボトミンだけだ。GOT、GPTはだいたい80~100まで上がっていて、そう低い値ではなかった。今はともに35くらいになっている。いわゆる、非定型抗精神病薬のメタボリック・シンドロームによる脂肪肝がほぼすべてだったわけね。僕は薬剤性も少しあるんじゃないかと思っていた(相乗しているとか)。

今考えていることは、トロペロンをこれ以上減らせるかどうか。実はしばらく前まではトロペロン18mg、エビリファイ6mgだった。トロペロンを減らすなら、もう少しエビリファイを増やしたほうが良いかなと思って3mgだけ増やしたわけ。しかし、これって果たして意味があるかどうか疑問だ。この患者さんはジプレキサを処方する以前はとてつもなく悪かったので(うちの病院で5位以内に入るほど)、すんなり減らせるかどうか難しいと思うし、万一自滅した時、痛手が大きすぎると思っている。

処方推移(メジャーのみ)

2002年
セレネース 18mg
プロピタン 120mg
レボトミン 30mg
(これは悪かった。ダメ処方と言うわけではないけど、定型薬物で正攻法でいくと薬がどうしても足りない、というよりきりがない。)

2004年
リスパダール  12mg
ジプレキサ   20mg
レボトミン   25mg
(この処方はまあまあ。悪くないけど、そう良くもない。この処方について、なぜリスパダールがここまで処方されているか不思議に思う人もいるかもしれない。実はこの人の場合、ジプレキサ単剤は無理だったのである。しかもリスパダールも減量が難しかった。)

2005年
トロペロン   18mg
ジプレキサ   20mg 
レボトミン   25mg
(この処方は非常に良かった。2004年よりもはるかに良い)

2007年1月
トロペロン   18mg
エビリファイ  6mg
レボトミン   25mg
(この処方は2005年よりも更に良かった。数年で奇跡的レベルで改善)

現在
トロペロン    12mg
エビリファイ   9mg
レボトミン    25mg

なんというか、本当に時間がかかるよ。この人は、まさにエビリファイで救われた感じだね。