ジプレキサは・・
ジプレキサは非常に有用な抗精神病薬であるが、これでたとえかなり良くなったとしても、体重が激増してしまったなら喜ばれない。特に若い女性では。それどころか、恨まれることもある。統合失調症は脳の病気なので、症状の範囲と言うか、自分の症状のうちどれがどれだけ病気なのか本人にはわからない面がある。だから、症状と服薬の必然性の繋がりが理解しにくい。
例えば統合失調症の人が家庭の医学などで調べると、自分はうつ病だと思うことが多い。なぜなら、そこに書かれているうつ病の症状は、夜眠れないとか、食欲がないとか、あるいは気分が落ち込むなど、日常生活で本人感じている症状の多くが書かれているから。だからこそだが、症状が良くなっても体重が20kg増などになってしまうと、全然喜ばれないと言う事態になる。病状が十分に良くならなかったならなおさらだ。特に女性の場合、そういうことも見据えて治療をスタートする。しかし、統合失調症は猶予していると大変なことになる場合もあるので、やむを得ない場合は、美容よりも精神面の治療を優先しなければならない。なんだかんだ言って、新しい抗精神病薬は人により適、不適があるので、外来では治療し辛いところはある。最善を目指すなら入院治療がよい。入院だと、治療の選択肢が増えて、より良い治り方を目指せるところがあるからだ。今日はこの上に書いたことの全部ではないが、こういう感じで入院を勧めたらなんとか納得してくれた。まぁ、これからが大変なんだけど。