◆二度の不登校を経て、急がずに歩くことを選んだ親子の話(後編) | 不登校も登校しぶりも、ココロ貯金で好転する!~東ちひろofficial blog Powered by Ameba

    ◆二度の不登校を経て、急がずに歩くことを選んだ親子の話(後編)

     

    こんにちは、東ちひろです。


     

    いつもお読みいただきありがとうございます。


    早速ですが、

    「二度の不登校を経て、急がずに歩くことを選んだ親子の話」の続きです。

    前編はこちら


    (後編)
    ――――――――――
    ☆お母さんのプロフィール
    二人きょうだいのお母さん。
    現在高校1年生の長女さんは、中学3年生の5月から不登校に。
    子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは、お嬢さんが高校1年生の頃。
    ――――――――――

    ◆さらなる苦しみ
    学校がスクールカウンセラーの先生を紹介してくれて、お話を伺ううちに、いくつかのことがわかりました。

    今の中学校は、たとえ付属高校へ進めなくなっても在籍はでき、卒業もできること。

    東京都には、チャレンジスクールという不登校専門の学校があり、ほかにも通信制高校など、受験勉強をしなくても入学できる選択肢があること。

    「行き場がなくなるわけじゃない」
    少し肩の力が抜けました。


    家に帰りその話を娘に伝えると、娘もまた、目に見えてほっとした様子を見せました。

    とはいえ、気持ちは簡単には定まりません。

    声をかけてくれるお友達もいて、娘の心は揺れているようでした。

    「今、期末テストの勉強してるから来ない? 一緒に上に上がろうよ」
    そんなふうに誘ってくれる子もいました。

    悩んだ末に娘は、
    「期末テストも受けないことにした」
    自分でそう決断しました。


    けれども、その直後から、娘の心と体は大きく崩れていきました。
    “普通”というレールに乗らない選択は、まだ中学生だった娘にとって、想像以上に重い決断だったのかもしれません。

    めまいが続き、昼夜も逆転。

    7月から9月までの3か月は、非常につらい状態が続きました。

    今ふり返っても、あの頃がわたしにとっても一番つらい時期でした。

    夏になると、さまざまな学校で説明会がはじまります。

    けれども娘はどこにも参加することなく、11 月が来ても、鉛筆を握ることすらありませんでした。

    ◆全日制の高校へ
    「高校ね、必ずしも来年から行かなきゃいけないわけじゃない。ただもし行きたいなら、見学しないと決められないよ。どうする?

    思い切って娘に伝えてみました。

    すると娘は、少し強い口調で言ったのです。
    「高校は行くって言ったじゃん」


    その言葉には、決意のようなものがにじんでいました。

    そして、チャレンジスクールや定時制などいくつかの学校説明会に、少しずつ足を運ぶようになりました。

    さまざまな学校を見学する中で、次第に希望が定まっていきます。

    「やっぱり全日制の高校を受けたい」

    「友達とわちゃわちゃしたいし、青春したいし、できれば恋愛だってしたい」
    そんな思いを持ったようです。

    内申点がほとんどなかったため、中学校の先生に相談して課題提出で補填していただいたり、登校日数よりもテストの結果を重視してくれる学校を探したり。12月からは再び塾にも通いました。

    正直とても大変でしたが、なんとか全日制の高校への進学が決まりました。

    ――色々あったけれど、これでようやくトンネルを抜けた……!?

    娘の気持ちを尊重し、ともに歩いた数か月。
    希望をかなえる形で進学が決まり、わたしは明るい気持ちで春の訪れを感じていました。

    けれども。
    受験の合格は、ゴールではなかったのです。



    ◆二度目の不登校
    明るい気持ちは、長くは続きませんでした。
    入学して1か月ほど過ぎた頃、娘はまた、学校に行けなくなってしまったのです。

    ――これは簡単には行かない。
    直観的に感じました。

    いくつもの山を乗り越えた先の挫折だったため、娘の落ち込みは大きく、わたしの心も折れそうになりました。
    そして強く思ったのです。

    ――子どもへの向き合い方を見なおさなければ。
    ただ学校に戻ることを目指すのではなく、もっと根本的なところ――考え方を変えたり広げたりしながら、この子にとって最善だと思える道を探したい、と。

    わたしの接し方に、よくないところがあったのだろう。
    でも、わからない。
    これまでも、散々自分を責めてきた。
    本も読んだ。
    でも――。
    やり方を変えたいと思うのに、どう変えたらいいのかがわからない。

    ぐるぐる、ぐるぐる。
    答えの出ない問いばかりが、頭の中を巡り続けていました。

    そんなとき東ちひろ先生のご発信に出会いました。
    駆け込むような気持ちで、子育て心理学カウンセラー養成講座の門をたたいたのです。



    ◆初期のハードルが低いココロ貯金
     

    ココロ貯金がとてもよかったのは、簡単で行動にうつしやすいところ。

    具体的ですぐに使えて、子どもの成長に応じて形を変えていける、珠玉のメソッドだと思います。

    講座を受けはじめた頃、娘は二度目の不登校にとても落ち込んでいて、心が塞ぎがちでした。

    彼女の場合、調子が悪くなると睡眠の質が落ち、乱れてきます。

    そもそも睡眠不足で、ぼうっとしていたり機嫌が悪かったりする。

    そんな娘を相手に高度なことを言われても、できる気がしません。

    また、感受性が鋭い子なので、変に持ち上げるのも、ほめるのも逆効果。

    そんな娘に対しては、ただ“実況中継”すればよいココロ貯金が、とても現実的な方法でした。

    「あ、お風呂入ったね」
    「あ、食べたね」
    他には名前を呼びかけてから挨拶をする
    など、さりげない声がけなので、無理なく自然体で続けられます。

    ささやかな関わりを重ねていくうちに娘の情緒は少しずつ安定し、眠りの質も上がっていきました。

    ◆娘の今とこれから
     

    「復帰は難しいから、違う形にしたい」
    高校1年の5月に再び学校に行けなくなった娘は、2学期がはじまる前にそう話し、12月に通信制の学校に転校しました。

    娘のスピードに合わせて、ときには立ち止まりながら歩んで来られたことは、よかったなと感じています。

    今、娘はとてもいい表情をしていて、目にも力が宿っています。

    通信制のカリキュラムの流れを大まかにつかみ、自主的に勉強して課題を提出する――
    そんな日々にも、少しずつ慣れてきたようです。

    ココロ貯金は、娘とわたしの「信頼貯金」でした。

    小さな関わりを重ねていく中で積み上がった信頼が、娘の自己肯定感をゆっくりと育ててくれたのだと思います。

     まずは具体的で実行しやすい子どもへのアクションからはじめる。

     長い受講期間の中で、何かしらの変化があらわれる。

     子どもの成長に合わせて、少しずつ関わり方を整えていく。

     それらの過程の要所に、お母さんの心を癒すメニューも用意されている。

    親と子、両方のケアがサンドイッチのように組み込まれているこの構成に、わたしは本当に救われました。

    これから先、娘がどんな道を選ぶのかは、まだわかりません。

    いつか心から「これをやりたい」と思えるものに出会ってほしい。

    今は明るい気持ちで、そう願っています。

    ==================
    ◎お母さんさんが実践したココロ貯金◎
    ・実況中継
    ・名前呼び+挨拶
    ・子どものペースを尊重してゆっくり歩むこと

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    ご自愛くださいね。


    東ちひろ
    (公認心理師、スクールカウンセラー)

     

     

     

     

     

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