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大正ばあや の 連続記事です。

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絶世の超美赤子 のアタクシの世話を
する為に、日々 通い妻 ならぬ
通いばあや をしておった 鶴子ちゃん

アタクシが慣れるまで、しばらくは
先代の 明治ばあや と二人がかりで
世話してくれてたらしい。

が、明治と大正 では子育て法が異なり、
大正ばあや はまがりなりにも 
昭和30年代に養子にもらった赤子を
育てた経験がある為、

昭和風子育て をしたい。

要するに、当時 出始めであったので
あろう 可愛く便利なロンパース を着せ
たり、フワフワの毛糸の帽子などを
かぶせて、大事に慈しみたかったとか。

翻って明治風子育て の明治ばあやは、
ロンパースのスナップの着脱が
どーしても邪魔臭いのと、

「そんな 化繊のもん着せたら 風通し
悪ぅて、身体が蒸せるがなっ!
ワキガになったらどないするねやっ!
毛糸の帽子なんざいらんっ!
頭にシラミがわきよるっ!」

っつうて、通気性抜群にありまくりの 
すり切れた古い木綿の着物を着せ、

頭にいたっては、耳たぶライン以下の
髪は 全剃りで青々っつう、

節子スタイル を推奨しまくりこ
やったらしいっ!
ペディグリーチャムトップブリーダー
かよっ!

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まぁそんな感じで、嫁姑バトルならぬ

タブルばばバトル 

を繰り広げた後、明治ばあやは 去ったの
である。


赤子のアタクシは、丸々と肥え、手足は
ガッシリで眉は濃く太く、

どこから見ても超丈夫


っつう金太郎の如くであったそうぢゃ。

しかしそれはもう大の癇癪持ちで
無愛想で気難しく、気に入らんこと
があると、


うぎゃぎゃーっ!
ぶぎゃぁあーーーっ!!!



と、周囲の空気をつん裂く勢いの
大音量で泣きわめき、暴れ、大正ばあや
は ほとほと手を焼いたらしい。


2歳頃になると癇癪は一層の激しさを
増し、そこらにあるモノを手当たり次第
に壁にぶちつけて壊したらしい。

何でも、着道楽やった母の 高級仕様の
下駄は、真っ二つに割れてしもたとか。

ほんでもって、食べ物の好き嫌いが
非常に激しく、
甘いモノ、魚、肉 だけでなく、野菜も
殆ど食べず、

そんなアタクシが唯一喜んで食べたのは








塩をまぶした白米と
天カス。



ビンボー臭すぎっ!天カスってーっ!


いやもうね、天カスってば、

キング・オブ・ザ・好物 

の座に長年君臨しておったっ!

アタクシに天カス食べさせる為だけに、
しょっちゅう天ぷらの用意してくれて
たわさーっ!

わざわざ天ぷら鍋出して来て、天カス
だけを揚げるというね。爆っ!


丼鉢に山盛りの天カスを貪る赤子、


楳図かずお も真っ青なホラーぢゃっ!


しかし、胸焼けした記憶は一度たり
とも無いってところに、長じて後に
お腸夫人 と呼ばれるアタクシの
片鱗が見えるようではないか。



天カスの是非はおいといてだな、とに
かく鶴子ちゃんは、アタクシの癇癪を
叱ることも、食べ物の好き嫌いを責め
ることもなく、

いつもいつもアタクシが機嫌良く過ご
せることだけを念頭に、育ててくれて
たように感じる、側から見たら単なる
甘やかしの、溺愛育児にしか見えへん
にしても。