昨夜、NHKスペシャルで、
東日本大震災の特別復興予算19兆円の
行方の追跡レポートを見ました。
冒頭の各省庁が「復興のため」と銘打って確保し、
被災地以外の地域の事業に使う実情には
あきれ果てて開いた口が塞がりませんでした。
被災地以外の場所のコンタクトレンズ工場の建設費。
海外の青年を日本に招いての交流事業(主な訪問地は関西)。
被災地から遠く離れた場所の道路の補強費。
その理由は「工場での生産量が増えれば、将来的には被災地の営業所で雇用を増やし復興に繋がるかもしれない」
「復興をアピールして海外での風評被害を払拭すれば、将来的には被災地の復興に繋がるかもしれない」
「今補強することで将来的には災害に強い国造りに繋がるかもしれない」
道路を補修している地元の人に復興予算から出ていることを伝えると、仰天して「それは使い道がどうかと思う。復興費は被災地での復興に使ってもらいたいです…」と戸惑いを隠せない。
その一方で、、、、
被災地の商店街の人々のお店の再建費は出ない。
被災地の町のお医者さんが自分の病院を再建する費用は全然足りない。
お店の人は「首を吊る覚悟で借金が必要」と話し、
震災前から医者不足に悩んでいた地域で、
追い討ちをかけるように、
お医者さんが断腸の思いで診療再開を諦めて町を去る。
見れば見るほど意味がわからない。
国は復興の優先順位をどう考えているんだろう?
目指したものが間違いでなくても、
その過程の優先順位が狂うだけで、
これほどに陳腐化するのかと思いました。
感動したレポートもありました。
被災地での瓦礫処理費用のレポート。
1トンあたりの処理費用を自治体ごとに比較した場合、
その格差は最大8倍(7倍だったかも?)
最も低額に押さえた自治体は東松島市。
最大のポイントは瓦礫の発生現場で分類してから、
集積場に持ち込むことを徹底したこと。
これによって、集積場から処分場への搬出作業と
集積場での瓦礫管理コストを大幅に押さえられたとのこと。
これは、東松島市が過去の災害での瓦礫処理から学んだ結果らしい。
あの状況で、その判断をして実行できることに感動しました。
人は経験でいくらでも賢く強くなれる。
見習いたいです。
次に低額に押さえたのは釜石。
こちらは瓦礫処理の入札を行う前に、
独自の方法を実際に試して処分費用を算出し、
入札価格の適正化に活かした。
まさに、急がば回れ。
一刻も早く処理してくれ!!のプレッシャーも
すごかっただろうに、立ち止まって、
状況を俯瞰して、先を見越すことの
大切さを再認識。
そして、番組の中で最も心に残ったのは、
まだまだ復興からはほど遠い被災地の姿。
あの災害から1年半が過ぎようとしています。

NHKスペシャル
シリーズ東日本大震災
追跡 復興予算19兆円
再放送は 9月13日(木)午前0時25分~1時23分