東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクター。
脳と身体の過緊張をゆるめ、
女性リーダーが本来の感性・判断力・生命力を取り戻すための
神経系アプローチをお伝えしています。
皆川公美子です。
「もっと自分の能力を使い切りたい」
「人や組織を率いる器を育てたい」
「がんばり続けるのではなく、安心の中から仕事を広げたい」
そんな経営者・起業家・女性リーダーのために、
ポリヴェーガル理論・愛着・身体感覚の視点から、
食いしばり、不安、過緊張、背負いすぎのパターンを読み解き、
自然体で力を発揮できる「感性のビジネス」へと還るサポートをしています。
これまでに、企業研修・自治体・個人を合わせて、
のべ8,700名以上の方に伴走。
440回以上の講座・研修実績があります。
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意識と責任だけでがんばる世界は、幸せな働き方につながるか
わたしの仕事人生での問題提起はこれです。
意識と責任だけでがんばる世界は、幸せな働き方につながるか
(上記のテーマにたどりついたわたし個人の物語はまた次回描きますね!)
この「やり方」で成功する!と決めて
突き進む。
もちろん必要な力です。
否定の気持ちは全くないです。
でも、あるところまで進むと、
意識だけでがんばるやり方には限界が来ます。
頭では前に進みたい。
でも身体が重い。
やりたい気持ちはある。
でも疲れが抜けない。
もっと人に任せたい。
でも気づくと自分が背負っている。
もう戦いたくない。
でも力を抜くと負けるような気がする。
そんなふうに、
意識では変わりたいのに、
身体や神経系がついてこないことがあるのです。
この「一見、どうしようもなく見えるテーマには
解決法がある」のです。
女性経営者やリーダーが、
戦うためではなく、
本来の感性・判断力・生命力で仕事を広げていくために。
身体と心と関係性の深い知恵を、
丁寧にお伝えしたいと思って、この記事を書いています。
「頭では大丈夫」でも、身体の緊張が意識するだけではとれない
先日、対人支援者のためのBMS(ボディマインドシナジー)講座で、
ソマティッククラス (身体感覚のクラス)DAY1 を開催しました。
水曜日クラス、日曜日クラスと終えて、
あらためて感じたことがあります。
それは、
身体は、私たちが思っている以上に正直で、
そして、私たちが思っている以上に賢い、
ということです。
今回のクラスでは、
ボディスキャン、呼吸、グラウンディング、
そして人との距離感や触れられる感覚の関係性のワークを行いました。
その中で、参加者の方々から、
とても印象的な言葉がたくさん出てきました。
「頭では大丈夫と思っていても、身体はまだ緊張していることがわかった」
「身体とつながっていないんだな、ということがよくわかった」
「感じていいのかな?という気持ちがあった」
「自分はもうちょっとフレンドリーな性格だと思っていたけど、案外テリトリーが必要だった」
「頭のキャラと身体のキャラって、だいぶ違う」
「頭はせっかちで計画性があるけれど、身体にはほんとうに“いま”しかない」
「身体の私とつながれた気がして楽しかった」
これらの言葉を聞きながら、
私は、身体の世界は本当に深いなと思いました。
私たちは、身体を
不調が出る場所、
鍛えるもの、
整えるもの、
くらいに思いがちです。
でも実際には、
身体はもっと大きな情報を持っています。
何が安心なのか。
何が怖いのか。
どこで無理をしているのか。
どの距離感なら自然でいられるのか。
何に近づきたくて、何から離れたいのか。
本当はどんなペースで進みたいのか。
身体は、そういうことを、
とても細やかに教えてくれている。
そのことを現代人のわたしたちは教えられてきませんでした。
優秀な人ほど、自分の身体から離れがち
仕事ができる人ほど、
場を読む力がありますよね。
相手の表情を読む。
空気を読む。
先を読む。
期待を読む。
危険を読む。
問題が起きる前に動く。
これは、経営者やリーダーにとって、
とても大切な能力ですごい強みです。
特に女性リーダーは、
人の感情や場の温度を細やかに感じ取りながら、
仕事を進めてきた方も多いのではないでしょうか。
でも、場を見る力が強い人ほど、
自分の身体から離れやすくなります。
俯瞰視・客観視を思い切り鍛えてきているから。
社員はどう思っているだろう。
お客様はどう受け取るだろう。
この場は大丈夫だろうか。
このプロジェクトはもっと見ていなければ。
もうちょっとあの人を支えていたほうがいいな。
そうやって外側に意識を向け続けているうちに、
自分の身体が何を感じているのか、
わからなくなってしまう。
疲れているのに、気づかない。
本当は嫌なのに、引き受けてしまう。
身体は緊張しているのに、頭では「大丈夫」と処理してしまう。
休みたいのに、止まることが怖い。
誰かの感情を優先しすぎて、自分の感覚が後回しになる。
そのこと自体に、きっと気づかないように
一生懸命働いておられると思います。
その状態が続くと、
どれほど能力があっても、
仕事はだんだん苦しくなっていきませんか。
成果は出ている。
でも、なんか幸せじゃはない。
売上は上がっている。
でも、「健やか」って感じじゃない。
人からは頼られている。
でも、心の奥では孤独を感じている。
こういう状態は、
弱いから起こるのではありません。
神経系が、
ずっと緊張と警戒のモードで頑張ってきた結果なのです。
身体は、「思い」とは違う選択肢を持っている
今回のソマティッククラスで、
私は参加者の方々にこんなことをお伝えしました。
身体を内観するだけではなく、(単なるリラクゼーションではなく)
社会の関係性のなかでどうしたらいいかということを、
これから一緒に扱っていきたい。
そして、
身体が思い込みに反した選択肢を持ってくるかもしれないことを、
楽しんでいきましょう、と。
私たちは、頭の中でたくさんの思い込みを持っています。
私はこういう人間だ。
私はこうしなければならない。
私は人に近づくのが苦手だ。
私は頼れない。
私は休めない。
私は強くいなければならない。
私はちゃんとしていないと価値がない。
ボディワークのセッションをしていると
身体は思い切り正直で
言葉より頼りになることもあることを
実感しています。
でも、身体に丁寧に耳を傾けていくと、
その思い込みとは違う反応が出てくることがあります。
身体は近づくのが怖い感じがでたのに、
思いは「本当はもっと人と関わりたかった」。
触れられるのが苦手だと思っていたのに、
安全な関係の中では安心できた。
いつも仕事はせっかちと思っていたのに、
自分の身体の本来のペースはもっとゆっくりだった。
自分は鈍感だと思っていたのに、
実は細やかに感じすぎていた。
大丈夫だと思っていたけれど、
身体はずっと警戒していた。
こういう発見は、
頭で自己分析するだけではなかなか出てきません。
身体ワークを通して初めて、
「あ、私は本当はこうだったんだ」
とわかることがあります。
境界している身体を責める必要はない
今回、ある方が関係性のワークの中で、
とても印象的な気づきを話してくれました。
初対面の人がどんな人であっても、
自分の身体は同じように警戒しているのかもしれない。
そのくらい、
自分の身体は超頑張っていたんだ。
そう感じたときに、
自分の身体に対して、
「ラブ♡」みたいな気持ちが湧いてきた、
というお話でした。
これは、とても大切な神経系の変化です。
自分の警戒心を、
面倒くさい、
弱い、
人見知り、
未熟、
と判断するのではなく、
私の身体は、
私を守るためにこんなに頑張っていたんだ。(サンキュー!)
そんな軽やかさで見直すこと。
ここから、身体との関係は変わり始めます。
経営者やリーダー・個人事業主にとって、これはとても大切です。
なぜなら、
自分の身体の反応に温かく接する人は、
他者の反応も、すぐには責めなくなるからです。
部下の緊張。
社員の抵抗。
お客様の迷い。
家族の反応。
クライアントの揺れ。
それらをすぐに、
やる気がない、
わかっていない、
変わる気がない、
面倒な人、
と切り捨てるのではなく、
この人の神経系には、
今、何が起きているのだろう。
この反応には、
どんな背景があるのだろう。
そう探求モードで見られるようになります。
これは甘やかしではありません。
人を本当に動かしていくための、
高度な観察力です。
グランディング力は、仕事の判断力を変える
今回のクラスでは、
グラウンディングのワークでも印象的な声がありました。
足裏の涌泉をしばらくタッチし続けたあと、
立って歩いてみる。
すると、ある方がこう話してくれました。
「そんなに長くやるんだ〜〜と思ったけれど、立って歩いてみて意味がわかった」
「あれだけやらないと感覚が入らないんだ」
「逆に、あれだけやれば入るんだ」
「一歩一歩、(地面に)根っこが生えていくような感覚があった」
この言葉は、
仕事にもそのまま通じると思いました。
私たちは、急な変化を求めます。
すぐに整えたい。
すぐに前向きになりたい。
すぐに結果を出したい。
すぐに切り替えたい。
すぐに安心したい。
このAI時代は、
すべての時間が速く流れていくようですので、
短時間がえらい!
(いやもちろん仕事を短時間にするのもえらい!)
でも、神経系は、身体反応は
頭の命令ほど速くは変わりません。
身体に安心が入るには、
ある程度の時間が必要です。
足裏を感じる。
呼吸を感じる。
手のあたたかさを感じる。
内臓の存在を感じる。
人との距離を感じる。
今、自分の内側で何が起きているかを感じる。

どんどん判断しなきゃ!
という世界においては
これは一見、遠回りに見えます。
でも実は、
この遠回りが、仕事の判断力を変えていきます。
身体が落ち着いてくると、
焦りの神経反応から決めなくなります。
恐れの神経反応から動かなくなります。
相手の反応に巻き込まれすぎなくなります。
過去の防衛パターンだけで選ばなくなります。
自分の内側の、
「本当はこっち」
という感覚を拾えるようになります。
だから、
身体に戻ることは、
仕事から離れることではありません。
むしろ、
仕事の質を根本から変えることなのです。
「戦いモードをやめる」とは、弱くなることじゃない
戦うモードをやめると仕事は加速する。
私はこの言葉を、
ただ優しくなりましょう、
頑張るのをやめましょう、
という意味で使っているわけではありません。
戦うのをやめるとは、
弱くなることではありません。
あきらめることでもありません。
本来の力を、
過緊張ではなく、
安心の中から使えるようになることです。
身体が固まったまま頑張るのではなく、
身体がここにある感覚を持ったまま、
人と関わり、判断し、前に進むこと。
それが、
これからの女性経営者やリーダーに必要な
神経系アップデートだと私は強く思います。
今回、とても美しい表現がありました。
「頭がいい感じに休んでいて、身体から言葉が出てくる感じ」
頭が悪くなるわけではありません。
思考を捨てるわけでもありません。
ただ、頭だけが暴走していた状態から、
身体の感覚、呼吸、足裏、内臓、心臓、
人との距離感、場の空気、
そうしたものがもう一度つながってくる。
そのときに出てくる言葉は、
借り物ではなくなります。
その人の深いところから出てくる言葉になります。
経営も、リーダーシップも、
最後はこの
「身体を通った言葉」
がとても大切です。
「身体を通った言葉を使う人」は、説得力があると思いませんか?
きれいな正解ではなく、
その人の身体を通った実感のある言葉。
その言葉に、人は安心します。
その言葉に、人は動かされます。
その言葉に、場が整っていきます。
身体に戻ることは、本来のあなたの生命力に戻ること
ソマティック(主観的に感じる身体の)・ワークは、
つらいものを掘り起こすためだけのものではありません。
身体に戻ることは、
自分の生命力に戻ることです。
「楽しい」
「気持ちいい」
「安心した」
「やさしい気持ちになった」
「自分の手を感じたら、頑張ってるんだなあといたわれた」
「身体の私とつながれて楽しかった」
こういう感覚が戻ってくること。
それは、
仕事をするうえでも、
人を支えるうえでも、
組織を率いるうえでも、
とても大切な土台です。
リーダーに必要なのは、
もっと頑張ることだけではありません。
もっと鋭く戦うことだけでもありません。
自分の身体の反応を聴けて高度に対話できること。
安心と警戒の違いがわかること。
近づきたいのか、距離がほしいのかを、押さえ込まずに感じられること。
自分が場に与えている影響に気づけること。
そして、身体の中にある生命力を信頼できること。
幸せに仕事を広げるための、神経系アップデート
意識だけでがんばる世界は、
頑張り続ければ成功するかもしれません。
でも、
意識だけで自分を動かし続ける仕事は、
どこかで身体を置き去りにしてしまうことがあります。
そして、身体を置き去りにした成功は、
長く続けるほど苦しくなります。
だからこそ、
女性経営者やリーダーには、
身体に戻る時間が必要です。
戦うためではなく、
本来の感性・判断力・生命力で仕事を広げていくために。
頑張り続けるのではなく、
安心の中から力を発揮していくために。
人や組織を背負いすぎるのではなく、
自分の身体に根を下ろしながら、
必要な人と協働していくために。
身体と心と関係性の深い知恵を、
これからも丁寧にお伝えしていきたいと思います。
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【社会人のためのポリヴェーガル理論入門】
クライアントが動かないのも、あなたが疲れすぎるのも、努力不足じゃない。
〜神経の仕組みから支援を見直す3時間〜
→100名以上のご参加いただきました。ありがとうございます。
◆2026年5月 ボディマインドシナジー講座2期がスタートしした。
対人支援者の3層地図(アタマ・感情・身体)を使いこなし、迷いなく仕事をしていきましょう。
◆皆川のセッションは4種類です。まずは皆川と話してみたい、という方へ。
話がまとまってなくても大丈夫です。話を引き出すプロにお任せください^ ^
この本が人生を変えてくれたとセッションに来てくださる方がいます。
本当にうれしいご縁です。書いて良かった。








