2023年12月、毎年の冬フェス音泉温楽へ出演後の立寄り温泉話、その2。
「七味温泉 山王荘」に立ち寄った翌日、渋温泉から帰宅する途中のお話です。
向かったのは南佐久郡の南牧村。
千曲川に沿うように走る国道141号の南牧村役場の小海線を挟んで逆側の海ノ口エリアにあるのが「海ノ口温泉 和泉館」。
鉄道だとそのJR小海線の佐久海ノ口駅からすぐのところ。
駅や車両が見える距離。
こちらの海ノ口温泉は昭和6年に掘削して湧出。
もうすぐ開湯100年を迎える温泉宿。
海ノ口温泉 和泉館
11時頃に到着。
宿泊メインの温泉宿だけれども立寄り入浴もしっかり対応。
10時~19時迄と使いやすい時間もありがたい。
立寄り入浴料は500円。
館内には地元と思われるおばあちゃんたちが実際は数人ロビーにたむろしていた状態。
この写真↑は帰り際に撮影。
浴場には人が居なさそうな予感。
廊下に額入りで掲げてある↑のは昭和7年の分析。
本文では別途掲げてあった平成25年分析の値を引用します。
浴場は内湯3浴槽と露天風呂。入りやすいサウナもあり。
露天風呂は冬季(11月~2月末)までお休み。訪れた時は内湯のみでした。
男湯へまいりましょう。
案の定、先客はおらず。
終始独り占めにて入浴できましたよ。
それでは浴室内へ。
3つの浴槽がくっついてユニークに配置されている。
メインは真ん中の丸い浴槽のように見えるけれども、実際は右手に並んだ2つの浴槽。
察しの良い方はお分かりのように、丸い浴槽は加温循環ろ過。こちらは最後に。
源泉かけ流しは右手の2つ。
カラン&シャワーは源泉でなく真湯、真水を使用。
一応露天風呂の状況も観察。
シートがかぶせられておりました。
かけ流し浴槽の前に、サウナを先に紹介。
温水式輻射熱サウナ(バスラーシステム)ということで、温水を床・壁・天井に循環させている方式なんだそう。
温度計では70度近くを示していたけれども、体感は50度ぐらいに思えたとメモ。
実は源泉使用のサウナだと思って入ったのだけれども、どうやらそうではありませんでした(^^;
ではようやくその源泉のお話を。
それぞれの浴槽は2人分ぐらいの規模。
湯口は左側(写真手前)のみあり、左の浴槽から右の浴槽に流れ込むスタイル。
源泉で無色透明。浴槽で淡い赤茶色~暗いオリーブ色にやや濁りの湯は源泉名が「海ノ口温泉」。
源泉温度33.5度、pH6.6のナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉。
成分総計は3.158g/kg。
掘削自噴の源泉の湧出量は不明。
この湯をこの2つの浴槽では非加熱の完全かけ流しにて使用。
左側浴槽からのオーバーフローは多くないが、それは基本的に右の浴槽へ流れ込ませているから。
この写真↓の真ん中右にある浴槽の穴から隣の浴槽へ流れ込んでいた。他にも穴はあったかもしれないが。
浴槽の温度を測ってみると。。。
30.4度。源泉温度を考えると冬場の非加熱としては悪くないでしょう。
源泉の成分数値を簡単に抜粋。
陽イオンはナトリウムが470.3mg、マグネシウムが94.2mg、カルシウムが78.5mg。以下カリウム33.7mg、ストロンチウム2.6mg、バリウム1.8mg、鉄Ⅱとリチウムが1.1mgなど。
陰イオンは炭酸水素が1458mg、塩化物が303.6mg。以下硫酸35.7mg、臭化物0.9mg、リン酸二水素0.6mg、ヨウ化物0.5mg、フッ化物0.3mgなど。
非乖離成分はメタケイ酸が131.7mg、メタホウ酸が53.3mg。
溶存ガスは遊離二酸化炭素が490.2mg。
右側の浴槽の温度を測ってみると。。。
29.5度と少し下がる。でもこの差なら2浴槽に分ける意味がもう一つわからないかも(^^;
この右の浴槽のオーバーフローの基本は浴槽の地味な穴↓からと思われた。
では湯口を見ていきますか。
湯口で淡いタマゴ臭と金気臭あり。
炭酸や鉄を感じる甘酸味がした。
味わいにはタマゴはほぼなく、炭酸のシュワシュワ感もなかった。
湯口の温度を測ってみると。。。
31.7度と、源泉温度よりちょい低いぐらい。
炭酸は抜けていたけれどもタマゴ臭があるぐらいなのでそれなりに新鮮な状態で注がれてはいるのでは。
オレンジ色は茶色の湯の花は大小多数舞っている状況。
そしてどの浴槽にもこの袋↓が沈められているんですよ。
これは消毒の塩素玉などではなく、アースエミー鉱石といわれるものらしい。
源泉至上主義者としては個人的には入れて欲しくないのだけれども、常連さんたちに喜ばれているんでしょうかね。
風味や浴感に影響はないと思いたいです。
炭酸水素のスベスベ感がしっかり感じられる浴感。
一応右側の浴槽の入浴写真も。
この辺はスルーで結構、自己満足です!
最後に加温循環ろ過の浴槽も。
ろ過でほぼ透明になっており、外に湯口はなく浴槽内の穴から加温した湯を回している。
循環だけれども嫌な消毒臭などは無し。
浴槽内にある水色の袋は先に触れたアースエミー鉱石。
浴槽温度を測ってみると。。。
40.8度と非加熱浴槽と交互入浴するにはちょっとぬるいけれども、この浴槽がないと冬場は持ちません!
それでも小一時間ほど交互入浴を楽しみ、常に独り占め状態は続きました。
次は同じ南佐久郡の立寄り施設へ。
ランチネタもありますよ。
そしてこのシリーズはもう次回で最後となります。
海ノ口温泉 和泉館
長野県南佐久郡南牧村海ノ口933
0267-96-2106
立寄り入浴料 500円
10時~19時
<源泉名:海ノ口温泉>
ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性・中性・低温泉)
33.5度
pH6.6
成分総計 3.158g/kg
掘削自噴
源泉で無色透明
浴槽で淡赤茶色〜暗オリーブ色やや濁り
微~淡タマゴ臭、淡金気臭あり
炭酸や鉄の甘酸味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
オレンジ色~茶色の湯の花多数
完全かけ流し、加温循環ろ過
2023年12月入湯
※数値はH25の分析表より





































