橋は渡らず、休業中の「川口旅館」と、なかなか立派な「ホテル加賀助(今回は未湯)」の間を通り、しばらく進む。
やがてまた一軒の宿が現れる。

玄関の木材はピカピカだが、宿としては半世紀の歴史があるという、「温泉民宿 栄弥」だ。
鶯宿温泉 「温泉民宿 栄弥」

この通り、以前は「栄弥旅館」と名乗っていたそうだ。
ちなみに「栄弥」は「さかえや」と読む。

立寄り入浴料は400円。
このときも他にお客はいなかったようで、独り占めとなった

浴場は内湯が2つ。
以前は混浴だったらしい大浴場と貸切の小浴場といった使い方だったようだが、今は基本的に大きい方が男湯、小さい方が女湯としているようである。
入れ替えがあるかは未確認。
では大浴場の男湯へ。
明るい脱衣所は混浴?時代の名残か、入口が2つあるようだが、現在一つは使用していない。
浴場は大きな窓から差し込む西日がまばゆく映えていた。

好みの小タイルではないが、確かにタイル浴槽。
なかなか美しい。
数人はゆっくり入れるサイズ。
注がれる無色透明な湯は、源泉名「八九四の湯」「杉の根の湯」。
※これまでの旅館では「八九四の湯」の分析表の上に「杉の根の湯」の分析表を重ねていたりして、途中で源泉が変わったことを示していたが、こちらでは「八九四の湯」の分析表しか見当たらなかった。
ただし平成9年とやや古く、こちらの源泉を「杉の根の湯」としているブログもあったりするので確信は持てないが、一応ここでは「八九四の湯」としておく。
その後に確かな情報が入った場合は訂正するかもしれない。
→後日確認したところ、現状で「八九四の湯」の単独使用はなく、配湯される混合泉「杉の根の湯」の中に「八九四の湯」が含まれているとのこと。
なので以下、「杉の根の湯」の情報に加筆訂正します。
源泉温度57.9度、pH 8.7・アルカリ性の単純温泉が完全かけ流しにて使用されている。

焦げのニュアンスは少なめだが、タマゴ臭、タマゴ味はなかなかあった。
芒硝風味は…さすがに連湯でもうわからない(・_・;)

今まで見られなかった特徴としては、黄白茶色の大きな綿状の湯の花が多数あったこと。

しっかりとしたスベスベ感がある
鶯宿の湯は基本アルカリ性の単純温泉で、数値的にどちらかというと重曹泉系ではなく芒硝泉系なのだが、少ないが炭酸イオンが入っており、これが安定のスベスベ感に寄与している気がする。
こちらも大変気持ちよく入浴させてもらった。
とは言えさすがに連湯疲れが出てきたため、この日の立寄りはここで終了。
後は泊まる宿の湯のみにすることに。
というわけで、誰もいない女湯を見学のみ。
おお、この扇形の浴槽もかなり魅力的。
小さいが、デザイン的には男湯よりも好みだ
さて、これで鶯宿温泉シリーズが終わったと思うかもしれないが、いやいやまだまだ続くのである
ちょっと別ネタを挟んでから、また再開します!
鶯宿温泉 「温泉民宿 栄弥」
岩手県岩手郡雫石町鶯宿第7地割51-2
019-695-2109
立寄り入浴料 400円
<源泉 : 鶯宿温泉 杉の根の湯 (混合泉)>
単純温泉 (低張性・アルカリ性・高温泉)
57.9度
pH 8.7
成分総計 0.6446g/kg
無色透明
微焦げ臭あり
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味あり
スベスベ感しっかりあり
黄白茶色の綿状の湯の花多数
完全かけ流し
2015年4月入湯
※数値はH16年の分析書より







