鳴子温泉郷に別れを告げ、鬼首温泉は今回断念し、向かったのは栗駒方面。
東日本大震災の2年前、2008年の岩手・宮城内陸地震で非常に被害を受けたエリア。
新聞に載った写真に悲鳴を上げた記憶がある。
その中でやはり営業不能に陥っていた湯浜温泉「三浦旅館」は、2012年の8月1日よりめでたく営業が再開された。
ブログ友の一朗さんの記事でそれを知ったのだが、ぼくもどうしても行きたいと思っていたのだ。
国道398号を走るとやがて温泉名の由来となる湯浜峠に差し掛かる。
向かう湯浜温泉は2km。
10月、まだ紅葉には早かったが景色は美しかった。
話は飛ぶが、同じ栗駒温泉郷の中の温湯温泉「佐藤旅館」はまだ営業が再開できないようである。
営業できるまでの源泉の確保がもう少しのようだ。
噂によるとあの木造建物も一部撤去されてしまったらしい。
めっぽう寒い日に泊まったことが思い出される。
そしてなんとも残念なのが湯ノ倉温泉「湯栄館」。
こちらは土砂で埋まった後に国が土砂流出を防ぐ堤防を作ってしまい、もはや再開は不可能とのこと![]()
どこからも何の保障もなかったそうである。
非常に思い出深い宿なので、心にぽっかり穴が開いた気分だ。
さてそんな中、新しい源泉を確保して立ち直ったのが「三浦旅館」。
アプローチは以前からかわらない。
この手前の駐車場に車を停めて、のんびり歩いて約10分ほど。
12月は冬季休業中だが、この時期はまだ緑も見えた。
やがて川を渡り…。
川沿いに少し上ると、湯気が出ているパイプがあった。
これより登り道は、源泉パイプと共に![]()
途中、露天風呂があったが、それは後ほど。
これが新源泉なのだろうか。
向かう先は宿しかないが、宿の手前ではこのように源泉を冷ます装置が。
ここまで来たら、もうお宿である。
湯浜温泉「三浦旅館」
前後してしっかり装備した登山客のグループが訪れる。
そういえばぼくはタオルを首に、湯巡り仕様の裸足にサンダル履き…怒られるなぁ、こりゃ![]()
ご主人は笑顔で一人ひとりを迎えていた。
ぼくも思わずねぎらいの言葉をかける。
宿に入るこの瞬間が好きだ。
ロビーは明るい。
ランプ仕様の宿はもちろん変わらない。
浴室は混んでいるかなぁと思ったが、意外にもまた独り占め![]()
写真では分かりにくいが、白い湯の花がかなり舞っている。
微白ささ濁りの単純硫黄泉は、源泉温度97.3度の新源泉「湯浜1号泉」。
これを先ほどの装置を利用して55度ぐらいまで下げ、基本的に加水なしに完全かけ流しで使用している。
湯口も温度を下げるための工夫が。
樋に溜めてから少しずつ落とす方法だ。
僅かに香ばしさを感じるぐらいでほぼ無臭。
微甘味を感じた。
pHは8.8とアルカリ性。
そのせいか、また硫黄泉のせいか、スベスベ感があった。
そうこうしている内にさすがにグループで入ってくる人たちが。
かなり堪能できたので、帰りがてら露天風呂に向かうことに。
川沿いに下るとほぼ野湯状態に近いオープンな露天風呂がある。
といっても浴槽はしっかり作られている。
源泉が内湯と同じなのか分からないが、こちらは無色透明のかわりに微硫化水素風味があった。
温度はかなりぬる目。
同じくはっきりとしたスベスベ感がある。
実はもう一つ心地よく入れそうな湯壷を見つけたのだが、雨が降り出してきた。
岩を下る必要があり、サンダル履きだとちょっと危険で断念![]()
無理はしないことに。
そのほかオマケでこんな湯の成分がその辺にちらほらと。
久しぶりに緑の中を歩いたなぁ。
この調子でまた登山&温泉とかにもチャレンジしたいなぁ…ちょっと鍛える必要がありそうだけど![]()
そうそう、宿を出るときにこんな証明書をいただいた。
二ヵ月半で377人。
平均5人/日か。
皆さんも4月の再開でぜひ行って盛りたてましょ!
湯浜温泉「三浦旅館」
宮城県栗原市花山字本沢岳山1-11
090-8925-0204
立寄り入浴料500円
<湯浜1号泉>
単純硫黄泉
97.3度
48.5リットル/分
pH8.8
成分総計 1.4042g/kg
微白ささ濁り
白い湯の花多め
ほぼ無臭(露天風呂で微硫化水素臭あり)
微甘味あり(露天風呂で微タマゴ味あり)
スベスベ感あり





















