
『慶(よろこ)びを積み、暉(ひかり)を重ね、正しき道を養わんが為に』
神武天皇が日の本大八島の國を建てられた砌に我が国をこの様な偉大な国と成って欲しいと願われました。
建国の宣言です。何が為の国家なのか国家の歩むべき目的を明確になさったのです。
制度というものは時代と共に変化して行きますが、根本の理念は変化してはならないのです。
日本と言う国の根本にある統治理念を変える事無く伝え継承する為の徴(しるし)が三種の神器です。
慶びを積み、暉を重ね、正しき道を養わんが為に…と。積慶(せっけい)・重暉(ちょうき)・養正(ようせい)の三本柱が遥かな過去から変わる事無く受け継がれて来た、日本の根本理念であり、天皇陛下に因って継承され護られて来た統治理念なのです。
積慶とは生活の保証を示し、同時に公平を顕しています。玉(勾玉)です。
重暉、暉を重ねるとは人の生きる意義目的の明確化、精神面の豊かさを説いています。常にこれで良いのか…と己を省みる反省心豊かさが精神面の豊かさに繋がります。鏡です。鏡に向かうと言う事は自分を映すこと。鏡は自己反省を示しているのです。自己反省を以て自覚ある心豊かな奥行きある生き方を目指すのです。
天皇陛下は常に率先して自己反省を召されながら天皇としての道を歩まられておられるのです。
精神面が豊かでものが豊かであっても、我々まともな人間は野獣の如き暴力が横行する世界には住めません。養正。正しき道を養わんが為に…人の道が支配する人として心豊かに歩める国でなければなりません。剣は破邪顕正です。正しき道を養う為には切るべき時には切らねばならないのです。
叢雲の剣と言われていますが、本来草薙の剣なのです。
「気がクサクサする」と言うのは『邪悪』と言う事。クサクサとは、気が腐ると言う意味に使います。クサクサと言う邪悪を薙ぐ、悪を断つ剣だから『草薙剣』です。
勾玉・鏡・剣は神武天皇の願い積慶・重暉・養正と言う統治理念を示しています。
神武天皇が願われ、令和の今上陛下の御代に至る歴代の天皇陛下が願われ続けておられる根本理念です。