この、物語を書くきっかけになった
「待ってくださーい!!置いていかないでくださーい!」
と、叫ぶ声が聞こえた。
声の主は、龍のフェインだった。
「はぁー、やっと追いついた。やっぱり速いですねー。」
「何しにきた?」
ライヌがぶっきらぼうに問いかけるとフェインはプリプリと怒りながら応えた。
「何しにって、フレイヤを探すのを手伝いに来たんでしょーが!自分だけで何でも背負った気にならないでください!全く、相変わらずなんだから。それに、皆があなたの事を手伝いたいと言ってるんです。止めても無駄なら、せめて手伝うしかないって。」
「そうか…。何か複雑だけどありがたく手伝ってもらうよ。」
ライヌは、苦笑いしながらも皆の到着を待つことにした。
しばらくして、
「まったくもう、あなたって奴は…」
という表情をしながら数名の神様達と龍の世界の精鋭達が集まった。
皆が集まるまでの間の時間でライヌは探し出すための作戦を練り終えていた。
「皆、すまん聞いてくれ。フレイヤは魂を粉々にしてしまったが、その魂のカケラが1つでもあれば残りの魂のカケラを引き寄せることができるだろう。
しかし、この広い宇宙でどこに散らばったかを探すのは頭数がいくらあっても足りない。
だから、俺の魂を限界までバラバラにして一気に探そうと思う。
もちろん、魂をバラバラにするのは俺だけだから安心してくれ。
ただ、場合によっては危険な空間に立ち入ることもあるだろうから何かあったら助けてくれ(笑)」
冗談交じりに助けてくれと言う彼の言葉に周囲はあきれ返ってひっくり返りそうだった。
いつもそうだ、彼は自分がいくら危険になろうとも飄々と笑い飛ばしてしまう。
「はぁ…手伝いますけど、無理はしないでくださいよ?助けるったって、こちらにも限界がありますからね?」
龍のフェインはため息交じりに言う。
「あぁ、わかったよ。じゃあ、俺行くから!よろしく!」
フェインのため息をサラッと流し、ライヌは自らを白く強く光らせ始めた。
どんどん光が膨張していくと次の瞬間、パーンっとはじけ飛びライヌの魂は小さなカケラとなり宇宙のかなたに消えていった。
集まった神様達もそれを追い、宇宙のかなたに散り散りになっていく。
ジルド、デグス、ゲイル、ズィラも後から追いつき少し遠くからその様子を見ている。
どうやら彼らは、邪魔をする絶好のタイミングを待つようだ。
その後、カケラとなったライヌは宇宙を飛び周り、一方では生命体が住む星へ転生を繰り返しながら探し続けた。
小さく粉々になったフレイヤの魂の一粒一粒は、とてつもなく小さくその中の一粒を探すのさえ至難の業であった。
捜索は難航を極め、
フレイヤの魂のカケラの一つが見つかったのは、約3000年後の事となる。
つづく
お話会の開催のお知らせです♪
日時:9月17日(日曜日) 13:00~16:00
場所:東京駅八重洲北口より徒歩2分
(お申込みいただいた方に詳細をご連絡いたします)
定員:9名(先着順)
参加費:12,000円(当日、現金支払いにて)
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