~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この、物語を書くきっかけになった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ルナは、驚くセナスを見て笑いながら答えた。
「上でずっとあなたたちの様子を見ていましたから、知ってて当然じゃないですか?何かおかしいことでも?」
セナスは理解できずに苦笑いを浮かべながら押し黙った。
隣では、ライヌがうなだれている。
「そうだったのか…すまん。本当に気づかなかった。それをわかっていれば、こんな事には…」
と、ぶつぶつ嘆きながら以前フレイヤに、あなたは鈍感だからもう少し周りの気持ちに気づいてもいいんじゃない?と言われたことがあったのを思い出していた。
その後ろめたさで充満しそうな空気を断ち切るようにルナが続ける。
「さて!ここからが本題ですよ!ライヌ、あなたは、ジルドを知っていますよね??彼がどんな性質を司る神で、以前からフレイヤに好意を寄せていたことも。」
「ああ、あのひねくれ者なら知っているとも。何度もちょっかいを出してきているからな。そのたびに、フレイヤは俺のところに逃げ込んできていた。それでもあいつは、にやけた顔で懲りずにまたやってくるんだ。それじゃあ、まさか…??」
二人の会話を聞きながら、セナスがハッと以前ジルドから声をかけられた時のことを思い出していた。
もう何度目かわからないくらい繰り返した一緒に仕事をしようという申し出を、またライヌに断られ、落ち込みながら途方に暮れていた時のことだ。
「よぉ!なにしてんだよ?」
と、ジルドが突然話しかけてきた。
「え?何って。別にいいでしょ何だって。」
セナスが肩を落としながら応えると、ジルドはどこか奥底に含みの在るような笑顔でこう言ってきた。
「知ってるぞ?また振られたんだろ?あいつに。
なぁ、このままでいいのか?いつも、フレイヤに取られっぱなしでいいのか?悔しくないのか?」
「そりゃあ、悔しいよ。でも、断られたんだから仕方ないよ。」
「だったら、ちょっとだけ邪魔してやったらいいよ。あいつら今度、あの水の星へ降り立つらしい。そのタイミングでちょっとだけ時間をずらしてやったらいいのさ。
なぁに、今までお前は散々我慢してんだから、ちょっとくらい邪魔したってどうってことないだろ??なぁ??」
ジルドの言葉に心がざわつき、
それじゃあ、ちょっとやってやろう!!
ちょっとずらすくらいだからどうってことないさと決めたあの日の瞬間を思い出したときに、
「セナス!そう、その通り!」
と、ルナがセナスに向かって指をさした。
つづく
お話会のお知らせです
日時:9月17日(日曜日) 13:00~16:00
場所:山手線沿線
(お申込みいただいた方に詳細をご連絡いたします)
定員:9名(先着順)
参加費:12,000円(当日、現金支払いにて)

