霧雨の中、笑いあった。


しばらく遠くへ旅に出ていたようだったけれど、帰ってきたみたいだ。


人間ってのは生きている間に、誰しも一度は地球の裏側まで旅をする生き物なんじゃないかと思う。


そして地球の裏側ででっかい何かの原石を見つけたら帰ってくる。


そういうシステム。




じっと待つ。


待つ、待つ、待つ。


時間が解決するという言葉が真実なのかもしれないと思った二十三時二十一分。




降るなら降れよ。


どっちかにしてくれ。


いつもそう思ってきた。




ワイパーが時々揺れるのを前に、笑いあった。


だからね。


霧雨も悪くない。