(2010/9/2、ニューズウィーク日本版 )
■ハフィントン・ポストとは
ハフィントン・ポストの6月のユニークビジター数(同じ閲覧者の重複を省いて集計したサイト訪問者数)は2439万に達した。他の多くのネットメディアと比べれば5倍近く。ワシントン・ポストやUSAトゥデーのサイトを上回り、ニューヨーク・タイムズ電子版にも迫る勢いだ。
2010年のハフィントンの売り上げは約3000万ドルに達する見込み。
<中略>
ハフィントンは、香水の広告でトップレスになった女優ジェニファー・アニストンの写真のようにアクセスを稼ぐためのゴシップネタも多く扱いながら、他方では政治からスポーツ、ビジネスからエンターテインメントまであらゆる分野のニュースを網羅している。
■ハフィントン・ポストのポイント
●ハフィントンは今、年間に読者1人当たり1ドルしか稼いでいない。
●ハフィントンの編集スタッフは88人で、大手新聞などの数分の1だ。
●人を雇う代わりに、他のサイトの記事を再配信したり読者に記事を書かせたりして、なるべく多くのコンテンツをただで確保する。ハフィントンの場合、6000人の無給ブロガーに記事を書かせている。
●ハフィントンはいかにして、ライバルのニュースサイトの大半を引き離すことができたのか。豊富な資金も1つの理由だが、もう1つの鍵は新しい技術を迅速に取り入れてきたことだ。
大手サイトが稼ぐための切り札は、記事がどう配信されるかを決めるソフトウエア「コンテンツ管理システム(CMS)」。ハフィントンには最先端のシステムがあり、しかも常に進化している。30人の技術者はアメリカのほかウクライナ、インド、チリ、フィリピン、ベトナムなどに散らばっている。「1日24時間週7日、開発を続けるためだ」と、CEOのヒッポーは言う。
このシステムのおかげでハフィントンの編集者はニュースの出し方にさまざまな工夫ができる。リンクや動画、写真やコメントを組み合わせ、ほかの情報源からの情報も加え、それにハフィントンのライターたちがもっともらしい意味付けを与える。そうする間にもリアルタイムでアクセス状況をチェックし、ウケたものとウケなかったものを取捨選択する。
●ハフィントンには、外に出て取材をする昔ながらの記者もいるが、多くの編集スタッフは、本社の広い部屋でテーブルに座っている。レオナルド・ディカプリオの上半身裸の写真や、野球選手の急所をボールが直撃したビデオなど、ほかのサイトからおいしいネタを集めるのも大切な仕事だ。
記事は社内で執筆するか、ほかのサイトから引っ張ってきたり、両方を合わせて編集する(コンテンツの約40%はよそのサイトで作られたものを基にしている)。
●編集者はグーグルの人気検索キーワードを常に確認している。腕の見せ所は、人気の検索語の検索結果の上位にハフィントンの記事が表示されるよう記事を作ること。これは「検索エンジン最適化」と呼ばれる裏技で、ハフィントンの得意とする分野だ。
いかにコストを低くするかというのがポイント。
ただでコンテンツを確保するために、無休ブロガーに記事をかかせたりもしている。
また、40%がその他のサイトで作られたものを基にしているそうだ。
やっていることは、普通のブロガーとかわりなく、それを巨大にするとニュースサイトになっていたという感じがする。
このやり方でいかにメディアとして収益を上げることができるようになるのかはわからない。
広告収入にも期待しているような感じだが、ただで集めたコンテンツに対して、広告主がどれほど魅力を持ってくれるのかはわからない。
ハフィントンは最近、SNSのような役割も果たし始めた。
記事を読むだけでなく、サイトに滞在して記事について他の読者と話し合う人が増えているのだ。
このようにサイトへの積極的な関与を促し、ユーザーとの関係を深めることを「エンゲージメント(関与)」と言い、広告を集める上で極めて有用だ。
「私たちはユーザー参加型のソーシャルニュースサイトだ」と、アリアーナは言う。
ソーシャルニュースサイトとなったことで、広告を集める上で有用なのだそうだが、本当にそうなのだろうか。
これからのニュースサイトがどのようにして収益を上げるようにするのか、大変興味深い。