昨年、大阪市西区の地域情報誌『Fit-in』様より、不登校に関しての原稿ご依頼をいただきました。

 

西区は一学年8クラスほどあり(!)、子育てをされている方がすごく多い地域なのですが、それに伴い不登校の子の数も増えているのだそうです。

 

私のことは、大阪日日新聞のおやこ新聞の子育てコラムを読んで探してくださったそうです。

 

というわけで、大阪市西区の地域情報誌『Fit-in』冬号にて、不登校に関してコラムを書かせていただきました(前編)。

 

掲載内容を以下に転載します。

 

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子どもが「学校に行かない」「学校に行きたくない」と言い出した…。

とても戸惑いますよね。こういう場合、親としてどう対応すればいいのでしょうか?

 

不登校の問題に関わってきて常々感じていることがあります。

 

それは、『不登校の解決(子どもが学校に行くこと)に必死になればなるほど、子どもも親も苦しみが増す』ということです。

 

子どもが不登校になると、多くの親御さんは、まず原因を探ろうとします。

 

そして、次のような問いかけをします。

 

「なんで(どうして)行かないの?」

 

いじめられたのか?

友達や先生とうまくいかないのか?

勉強についていけないのか?

 

原因が分かれば、解決方法もおのずと見えてくる気がするもの。

 

しかし、不登校の子は、必ずしも何か大きくて明確な理由があって行けないわけではないのです。

 

欠けた入れ物から少しずつ水が漏れていって無くなるように、ヒビが入った心からエネルギーが漏れ出し、ついには学校に行く気力が無くなってしまう…そんなことの方が多いのです。

 

なので、学校に行かない理由を問われても、そう簡単には自分の気持ちを言語化できません

 

以前、不登校支援をされている団体のカウンセラーの方にこんなお話を聞かせていただきました。

 

「例えば、子どもが学校に行かない(行きたくない)理由を「友達に意地悪されたから」もしくは「クラスに馴染めないから」だと言ったとします。

 

この場合、じゃあクラス替えをしたら不登校が解決するか、というと、そうではないのです。

 

一旦は学校に行くことができても、またすぐ別の理由で「学校に行きたくない」と言い出すケースはとても多いのです。

 

不登校は悩みをゼロにしたら解決するというものではなく、『悩みと上手に向き合っていく力』を養っていくことが大切になってきます。」

 

一般社団法人不登校支援センター 桒原航大様 より

 

引用記事:『子どもが不登校になったとき、親がやりがちな「しなくていいこと」と「本当にした方がいいこと」』(ウレぴあ総研ハピママ)

 

心のエネルギーが枯渇し、自分の気持ちを言い表すことができず、悩みと向き合えない。…そんな子どもが親に学校に行かない理由を問いただされて、思うことはどんなことでしょう?

 

それは、「学校に行けない自分は、ダメな人間なんだ…」ということです。

 

次のような励ましの言葉やアドバイス、周囲の働きかけも、よく見られます。

 

「大丈夫だよ、がんばろうよ」

「先生も応援してるよ」

「クラスのみんなも、あなたが来るのを待ってるよ」

 

子どもは、学校は行かなければならない場所というのは、十分に理解しています。そして、自分が学校に行かないことで、親がどれだけ困惑するかということも分かっています。

 

それでも学校に行きたくないと打ち明けるというのは、相当悩んだ末の結果、もしくは相当なストレスを抱えているということ。

 

そんなとき、励ましやアドバイスをされても、子どもの心には届きません。むしろ、より孤独感を抱き、心を閉ざしてしまうでしょう。

 

また、「周りに気を遣わせて、自分が情けない…」と、より自分を責め、苦しみが増すことになります。

 

「この先、どうするつもりなの?」という声かけもあります。しかし、今まさに苦しんでいる子に、将来や未来のことなんて考えられるわけありません。プレッシャーがより強くなるだけです。

 

では、子どもが不登校になったとき、親ができることとは…?

 

まずは話を聞き、気持ちに寄り添うこと。子どもの気持ちを吐き出させてあげること。

 

「辛かったね」「打ち明けてくれてありがとう」という言葉をかけてあげること。

 

子どもを変えようとせず、「ありのまま」のその子を受け入れて、家庭に心地良い居場所を作ること。

 

こうしてようやく、エネルギーが切れた子どもの心に、少しずつまた前を向いて生きるエネルギーが溜まり始めます。

 

ただ、これは、そう簡単にできることではありません。

 

学校に「すいません、息子(娘)は今日もお休みします」と謝罪してから始まる1日。訪問してくれる先生に頭を下げる日々。心配する身内の声もプレッシャーになります。

 

「どこにも居場所がない」という思いに、親も苛まれます。

 

焦りから、子どもに対して「変わること」を求めてしまいます。

 

不登校は、親の苦しみについての理解を深めること、そして、“親の苦しみの受け皿となる場所”について考えることも大切です。

 

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次号の春号に後編が載ります。

 

この不登校のコラムは、昨年末に参加した『元不登校児のお茶会in大阪』で得たことが大きく反映されています。

 

『元不登校児のお茶会in大阪』は、愛知県豊田市在中の、元不登校児の男性とそのお母さん(兼重颯人さん、兼重日奈子さん)が、『不登校に苦しむ方の居場所作り』として全国で開催しているお茶会です。

 

次号では、その『元不登校児のお茶会in大阪』の様子を詳しく書いています。

 

手元に届きましたら、こちらでまたアップさせていただきます。

 

 

Fit-in冬号(前編)