今年一月に産まれた
私の息子は、「優」(ゆう)と言います。

人を許せる、優しい子に育ってほしいという
私たち夫婦の思いがこもった名前です。



実はこの「優」という名前は、
お腹の中にいるとき限定の
胎児ネームとして名づけました。


産まれたら、
また別の名前をつける予定でした。


というのも、うちの主人が、
名前は自分たちでつけるのは嫌で、
できれば私の両親につけてほしい、
と言ったからです。


自分の名前も祖父母にもらったし、
お腹の中にいる子は、
私たち夫婦だけの子どもじゃなく、
ご先祖さんあってのものだから…、と。



でも、せめてお腹の中にいるときは
私たち夫婦が考えた名前で呼ぼう、となって、
「優くん」と名づけ、ずっとそう呼んでいたのです。



さて、お腹にいるとき限定でつけた「優」という名前が
なぜ産まれてからも引き継がれたか?というと。


無事産まれたとほっとしていた矢先の、次の日。
息子は、上肢のつっぱり、えづきが激しい等の理由で
大きな総合病院のNICUで検査されることになったのです。

 


検査の間、
主人は一週間仕事をほとんど休んで、
私も入院している産婦人科から外出許可をもらって、
毎日必死で病院に通いました。



二人とも、息子の無事だけを祈って過ごしました。


他のことは考えられません。


 

病院の小さなベットで眠る息子に、
私たち夫婦は、


「優くん、がんばれ」
「優くん、ママだよ」
「優くん、パパだよ」
「優くん、早くお家帰ろうね」


何度も呼びかけていました。

 


検査の結果、何ごともなく、
一週間ほどで退院できることになりましたが、


もう退院するころには、
「この子の名前は、優しかないよね」
となっていたのです。



名前って不思議。


私たちがつけたようで、
息子自らが
選んで産まれてきたような気がします。


 



 

さて、なぜ改めて出産のときのことを書こうと思ったかというと。


昨日、
結婚前から仲良くさしてもらっている
旦那の友人夫婦の子どもが産まれたと
連絡が入ったのです。


6月中旬予定日だったのが、
破水して、緊急帝王切開。


1700gで産まれ、
しばらくはNICUに入院だそうです。


 

その一報を聞いて、
無事出産できたことを嬉しく思うと同時に、
友人夫婦の心情を思うと
いたたまれない気持ちになりました。



現在、おっぱいは搾乳して届け、
まだ抱っこはしてあげれてないそうです。



やっと産まれて姿を見せてくれた愛しいわが子を
自由に胸に抱けない苦しみ、
痛いほど分かります。



私たちの息子の入院は一週間ほどでしたが、
友人夫婦の子どもは、
やはり一か月ぐらいは
かかるそう。

 


友人夫婦にとって
辛く長い一か月になるだろうと思います。


周りは、
産後はゆっくり休め、無理するなと言うでしょうが、
無理するなというほうが無理なわけで。


絶対大丈夫、と言われても、
不安や心配はつきないわけで。


嫌な想像もいっぱいしちゃうもんです。

 



でも、それでも、
きっと大丈夫と、私は思います。


写真を見せてもらったら、
小さいながらも、賢そうでしっかりした顔だちの女の子。


生命の強さを感じます。



きっと、すぐ、
親子三人で過ごせる日がくるはず。



待ち遠しいけど、三人ともがんばって。



一日も早く、親子で過ごせる日が
やってきますように…。