彼と出会ったのは、私が二人目を産んだすぐでした。

当時私が住んでいたアパートに引っ越してきました


小学六年生の男の子。



彼は



一人でアパートの階段に座ってゲームをしたり、携帯をいじっていました。




当時はまだガラケーの時代だったので

携帯を持っている小学生!??



それだけでビックリ。




私はよく、見ず知らずの子どもに話しかけるのですが、
(たびたび不審者扱いされる)


「携帯持ってるの?!」

「引っ越してきたよね」



と声をかけて


それから会うと話すようになりました。





彼は

人懐っこくて、甘え上手で、よく自分のことを話してくれました。



両親が離婚してお母さんとこのアパートに引っ越してきたこと

友だちがまだあまりいないこと

お兄ちゃんとお姉ちゃんはお父さんと住んでいること

お父さんは好きでたまに会うこと

お父さんのところへは自転車で会いにいけること

お母さんが夜の仕事をしていること

夜は一人で留守番をしていることなど。




そして彼は


「あ~不良になりたい」と

よく言っていました。



理由を聞くと、「だってかっこいいじゃん」


とのこと。






そして彼は中学生になり、友だちグループとよく行動するようになります。
 



私とは

彼が一人の時だけ話すようになり

徐々に話す回数が減り

友達といるときは

会っても声をかけないでくれオーラで

そっけない。




これが思春期ですね、と感じる。



そしてあの時言っていた


「不良になりたい」という思いが、どんどん現実化していきます。





夏休みには髪の毛が金髪になり


チャリがどんどん改造されていき


学校へはグループでタバコを吸いながら行く


休みの日に友だちが酎ハイを飲みながら遊びに来て


夜は駐車場で友だちと夜中までおしゃべり。




えーーっと、ここ新潟ですよね?


ちょっと私の中では衝撃でした。




たまに昼間に会って

「あれ、学校は?」と聞くと



「起きれねぇし。」


と言って去っていく。






その時私は



彼がどんどん変わっていくことをさびしく感じたのと同時に




怖さも感じていました。







当時は、少年犯罪が連日のようにテレビで報道されていた時期も重なり



「何かされたらどうしよう」



旦那さんはいつも遅いし

子どもはまだ小さい。



彼のさびしいというサインを十分感じながらも


私の「怖い」



という気持ちをいつしか優先してしまいます。




彼が一人でいるときは話していましたが、


グループでいるときは

私の中で怖さが五割増しになり



会っても目を合わせなかったり

気づかないふりをしたり。



挨拶だけはしようと決めていたのに

それすらやらなくなってしまっていました。








ある日の夜中、

0時くらい。



自宅のインターホンが何度も何度も鳴ります。

家族も私も寝ていたのですが、




インターホンの後に




何度も何度もドンドンと強く
玄関の戸をたたく音。


何かが割れる音。


そして大きく笑う声。



アパート中に響き渡っていました。




子どもたちが起きて泣き始めました。


時間にしたら1分くらいだと思うけど

ものすごく長く感じて



血の気が引いて

一瞬にしていろんなことが頭の中を駆け巡りました。






怖くて怖くて


私はすぐに警察に電話をしました。




10分くらいで警察は来ましたが

その時間の長いこと長いこと。



あとで、


彼と彼の友だちグループが

アパート中のピンポンダッシュをしていたことを知りました。





翌日外へ出ると

飲み物のビンがいくつか割れて

ガラス片が散乱していました。



結局その後彼と会うことはないまま

私たちは引っ越しをするのですが、








「やっと声変わりした~!」と嬉しそうに教えてくれた表情が忘れられず、



時々どうしているかなぁ?と思い出します。



彼はすっかり忘れていると思いますが、




素直で優しい彼から


私が怖いと逃げてしまったことが



私の中で罪悪感として残っていました。



だったら最初から優しくなんてしないほうが良かったのかもしれない。



声をかけていたのは
いい人ぶっていたのかもしれない。



どこかで私は彼のことを

「かわいそう」という目で見ていたのかもしれない。





だからこそ、彼のさびしい気持ちを

なんとかしたい!助けたい!



と思っていたけど、





あの時の私も、今の私も、これからの私も




どんなに頑張っても


やっぱり彼を助けることは出来ない



ということに気付きました。




応援したり共感したり寄り添うことは出来ても




自分で立ち上がって行動するのは彼自身。



でも
応援したり共感したり寄り添ってくれる人がいれば



もしかして  




自分で気づくことが出来て

自分で立ち上がることが出来て

自分で動くことが出来るのかもしれない。




私は子どもたちにとって

そういう存在になりたい

そして今度こそ、逃げずに向き合いたい




強く思えた本日です。



自分の過去に宝物発見☆





どんな人でも


自分自身のことは助けてあげられる



自分ことが嫌いな人や


自分のことを責める人も




本当は

自分のことを好きになりたくて



本当は

自分のことを認めたい。


だからどうしたらよいか悩むし苦しむけど、



実はとっても



自分への愛情が深いんだ。



自分の中にある愛情と

相手の中にある愛情に気付けた




ありがたーーい先週末でした♡


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今日もご覧いただきありがとうございました♡