集中治療室まで、ストレッチャーで、けっこう遠く感じました。
エレベーターに乗るまでに、軽く車酔い?で、気持ちが悪くなりました。
広い部屋でした。
看護師さん何人かに、ストレッチャーからベッドに移してもらいました。
腕に、血圧計が巻かれて、足の指には酸素の量を測るクリップがつけられました、心電図のセンサーも、胸と手足につけられていました。
広い、と思ったのは、時計も、カレンダーも、
ひとつもなかったからでした。
だんだん落ち着いてくると、気がつくことがいろいろありました。
血圧計は、毎時間時報と一緒に作動する、他の機械も。
看護師さんも、機械の計測が終わると、
名前、生年月日、年齢、日付け、場所を聞いてくる、そして、手や指や足の動きを確認する。
何時かはわからないけど、さっきから1時間経ったことだけは、わかる、それを繰り返して、朝になり、また繰り返して暗くなる、何日たったかはわからない。ただそれだけ。
私は悪くなっているのか、よくなっているのかもわからない。鼻の管から薬が入る時があり、点滴は24時間繋がっているから、水分も栄養も補給されている。
そんな時間を、大きな爆音が切り裂きました。
目を開けて、飛び込んできたのは、すぐ目の前を飛ぶ青いヘリコプターでした、誰かが、
「ドクターヘリだ」と言いました。
この病院は、新しくなったばかりで、屋上からドクターヘリが飛ぶのを、ニュースで見たことを思い出しました。
また別の日、爆音と光で目を開けました。
花火でした。
ここのとなりは、高校野球で有名なの育英、反対側には、東北楽天の球場があり、楽天の試合が終わったのでした。
短い夏を、ICUから見送る、そんな感じでした。