眠べえのお陰で夫はいびきも無く横向きで寝ていますハートpink


息子のお財布の中、一番奥にボロボロの一万円札があるのを見つけました。

一万円札。

すぐに分かったよ。何のお金か。

あれは今から5年10ヶ月前。

私の父が亡くなる病院のベッドで四人の孫に与えたものでした。

父は貧しかった。

少しあったお金は株につぎ込んで、全部無くしてしまった。

手許に残ったお金は四万円。

一枚ずつ渡して、握手をして、泣いていた。


昨夜12時過ぎ、夫と息子と帰ってきて三人で病院とホスピスの違いの話になりました。

病院で治療を受けたい人は、ホスピスには入れない。

ホスピスは治療を放棄した人が入る。

「癌の末期は苦しいよね。」

「みんなモルヒネ使ったらいい。」

「特に肝臓がんは痛いみたい。」

「亡くなる前の日、病室で手を握っていたら、父の握った手がぐりぐり引っ張って辛そうだった。」

「あの時、おじいちゃまからお金をもらったよね。」

「一万円。僕、今も持ってるよ。」

「知ってる・・・。」

「えっ、どして知ってんの。」

「この前電話で、忘れたお財布の中の免許証番号を聞かれたとき、見つけた。」



当時英国の大学生だった息子。大学院にいき、ポンド札と一緒にしまって置いたんだ。

上の部分が擦れて皹が入っている一万円札。

日本に帰って就職し、お財布も新しく替えていたのに。


「ありがとう。 ありがとう。おじいちゃまは心の中で生き続けているね。」