FF VII ~side Aerith~
あの人に貰った髪飾り。
掲げる様にして持つ、白マテリア。
星を護る為、なんて考えなかった。ただ、大切な仲間の幸せを願って、祈り続けた。
皆が楽しそうに暮らす毎日を思い浮かべてたら、私も嬉しくなった。だから気付かなかったの。鋭く光る冷たい刃が、私を貫いてる事に。
私の亡骸を見て、自分を責めないで。ティファは何でも自分のせいにするんだから。
だけど、そんな所も含めてティファなんだよね。ありがとう、大好きだよ。
クラウド、ティファの事、宜しくね。何たってあなたは、ザックスの誇りも夢も、全部を受け継いでるんだから。
あなたが彼の、生きた証。
仲間を見捨てて、親友を悲しませて、途中で役目を放り出して、私って酷い奴だね。
ザックスにも怒られちゃうかな、「来るのが早過ぎる」って。
でも、すぐに笑って、またいつもみたいに抱き締めてくれるんでしょう?
懐かしい風が吹いた。
もう流れない筈の涙で視界が滲む。
辺り一面に咲く花の向こう側。
両腕を広げた愛しい人の胸に、夢中で飛び込んだ。