期待値と脳 | 水沢実験室

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期待値と脳。
前回の日記で、万物の霊長たる人間は、不確実な将来よりも確実な現在の利益を優先させると書きました。脳が持つこれらの働きを踏まえ、今回は投資の中でも、特に金融商品を扱う投機について話をします。
以前ライブハウスのMCで「将来的にプロの投機家を目指すので無ければ、単に儲かりそうだからと言う理由で株や証券、不動産等の金融商品に手を出さない方が良い」と話をしました。因みに、ここで言うプロとは、専業投機家、兼業投機家、にわか投機家に関係無く、投機に因る収入を得る人の事を指します。また、収入の金額も問わない物とします。
安易な投機を引き止める理由は、人間の脳に備わる「期待値の減少」です。簡単に言うと、人間の脳は、来年貰えるかどうか判らない1万円よりも、今日確実に手に入る千円を選ぶ傾向に有ります。
これに対して投機家とは、明日の1万円より、来年の10万円。10年後の1000万円より、50年後の1億円を選ぶ職業です。
不安定な将来に掛ける代償として金銭を得るのです。
人間が本来持って居る、将来に備えて今を確実に地固めする本能とは反対方向に位置する為、余程の訓練と経験を積まなくては成り立ちません。
しかも「儲けたい」と言う気持ちが先に立つと、「損をしたく無い」と焦って冷静さを失い、僅かな値段の変動に振り回され、結局は大損をする危険性を孕んで居るのです。

贔屓の会社を応援したいから株を買うとか、よく旅行する国の通貨を所有するとか、気に入った地域の土地を購入する等、儲かるかどうかとは別の理由で接する物の様な気がします。