と、いうようなかつての日本の教育を反省して、今、現在は「考える」教育に、変わってきているんです。
まとめると、次のようになります。
■ 文部科学省は、現在の「学習指導要領」において、従来の「知識の暗記」中心から、自ら問いを立てて解決する「探究的な学び」や「思考力・判断力・表現力」を重視する形へ大きくシフトしています。
■具体的なシフトのポイントは以下の通りです。
■資質・能力の三つの柱:「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」を重視し、「知識・技能」に加え、「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の育成を一体化させています。
■「探究」の重視:総合的な学習(探究)の時間では、課題の設定から情報の収集、整理・分析、まとめ・表現というプロセスを通して、教科横断的に実社会の課題について深く考えることが求められています。
■学習評価の改革:「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点での評価が導入され、テストの点数だけでなく、授業での発言やレポートなど「どう考えたか」のプロセスも重視されています。
■このように、AI時代において正解のない問題に対処できる力を育むため、教育の根幹が大きく変わってきています。
ということで、現在の日本の教室においては、「考えること」を重視して、授業がされております。
教科書もそのようなつくりとなっております。
例えば、中学校3年生の東京書籍の理科の教科書では、次のようになっています。
【例1】
■ Q1:水に電流が流れるだろうか。
→ Q2:水に電流が流れるのはどのようなときだろうか?
→ 実験
→ Q2に対する自分の考えをまとめよう(使用するキーワード:電解質)
→ 学びを生かして考えよう「精製水には電流が流れないが、スポーツドリンクにはわずかに電流が流れた。スポーツドリンクにはどのような電解質がとけているか、右の写真から考えよう」
【例2】
■ Q1:酸性やアルカリ性の水溶液には、それぞれどのような性質があるだろうか。
→ Q2:調べ方を考えよう 「酸性やアルカリ性の水溶液の性質を調べるには、それぞれどのような方法があるか考えよう。」
→ 実験
→ Q1に対する自分の考えをまとめよう
(使用するキーワード:BTB溶液、フェノールフタレイン溶液、マグネシウムリボン、電解質)
【例3】
■ Q:遺伝子の本体とその研究成果は、どのように利用されているだろうか。
→ 調べて発表しよう 「遺伝子やDNAに関する研究成果について、調べた事例をまとめて発表し合おう。」
→ 情報収集のしかた
→ Qに対する自分の考えをまとめよう
(使用するキーワード:遺伝子 DNA)
→ 学びを生かして考えよう「調べた事例のメリットとデメリットを考えてみよう」
→ 学びを生活や社会に広げよう
東京書籍の教科書を見て分かりますように、暗記させるではなく、考えさせるということを重視したつくりになっていることが、よくわかると思います。
ですから、教科書を使って、その「考えよう」という部分や、「考えをまとめよう」とう部分を、例えば「ノートに書かせていく」というような授業をしていくと、これまでとは違った、「考える」日本人を育成するような教育となるのがお分かりになると思います。
そして、このような授業の面白い所は、教師側が意図したのとは全然違う視点からの「生徒の考え」が示される点ですね。
ですから、面白い「生徒の考え」がどんどん出るように、どんな考えも、笑顔で認めていくことが大切と考えています。
教師としては、多様な意見が自由に発言できる文化が、教育を通して、今、作られようとしていると思います。
明日の日本を担う若者たちが、日本をより良くしていくためには、どうすればよいのかを考える、そして、発信する、行動するという、その基礎となるのが「生徒に考えさせる」教育ということでしょう
考える教育を受けたたくさんの日本人が、日本をよりよくしていく未来を私はみています。



