大天使の待つ場所~cafe編2~ | juno~女神から吹く風~

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大天使や女神、スピリットたちとつながり、

奇跡と愛に溢れた毎日をすごす「コツ」、

お伝えします

(続き)


そこは、

カフェだった。



ガラスの扉を開けると、

目の前には、色とりどりのケーキが

置かれたショーケース。


食べるのがもったいないような

芸術的なケーキが

びっしりとケースに収まっている。


それとは別に、素朴だけど

フルーツたっぷりのジューシィーな

焼き菓子が

一番下の棚には並んでいる。



ほんの少し、パンも扱っているらしく、

ショーケースの上には

クロワッサンなども香ばしい匂いを

放っている。






どれも本当に美味しそう!!!






そして何より目を奪われたのは、

「いらっしゃいませ!」と

素顔でお財布だけをにぎりしめた

私を明るく受け入れてくれた

店員たち。



ショーケースの奥に

ギャルソン風の服装をした

背の高い、金髪の男性。

美しい金髪でしかも豊かな長髪だ。

髪は少しカールしており、

キラキラと午後の光が

彼の顔をふちどっている。


鼻筋がすーっと通っているのに

冷たい感じが少しもしない、

とても優しい表情。

にっこりと微笑みかけてくれる。


あとで気づいたことだけど

彼のギャルソン服、

黒じゃなくて、濃い青。

とても深いブルーだわ。

それがまた彼にとても似合っている。


華やかで、彼を見ていると

不思議とこちらまでにっこりしてしまう。

そんな人。




そのギャルソンさんの隣に

立っていたのが

パティシエの格好をした

これもまた男性。

また長髪。




でも、彼は金髪じゃなくて

深い茶色の髪。

後ろでひとつに束ねている。

ギャルソンの彼のような

華やかさは無いけれど、

とても優しい笑顔、

茶色の瞳。

なんだか、どこかで会ったことが

あるような・・・

それは昔々読んだ

絵本の中の王子様だったのかもしれない。

女の子の憧れを、

そのまま絵にしたような、そんな感じの人。

なんて優しい笑顔かしら。

どうしたらそんな優しい笑顔ができるのかしら。







ショーケースの隣がレジになっており、

その奥がキッチンになっているようで

ガラス越しに

もう一人短髪の男性がテキパキと

働いているのが

わかるけれど、

はっきりとは見えない。





店員たちの、あまりの美しさに

ぼーっと入り口に

立っていた私は

やっと我に返って

赤面してしまった!



だって、素顔のままだし。。。

お洒落してないし、

髪をとかしてすらいない。



自分がこの場にひどく不釣り合いな気がして、

思わず1歩後ずさる。







「いらっしゃいませ。

あなたをお待ちしておりましたよ」





金髪のギャルソンが

私の手をとり、

席まで連れていってくれる。


自分がそこに不釣り合いだと

思ったことも忘れて

よろよろと歩き出す。






ギャルソンが

椅子をひいて

私を腰掛けさせてくれる。



こういう「大人のおもてなし」を

受けるのも、

数ヶ月ぶりな気がする。

それだけで感激してしまう。







「この店には、メニューは無いんですよ。

あなたに本当に必要なものを

お出しします。」





そう言って、またギャルソンは

にっこり笑う。

私もつられて、にっこり笑ってしまう。






「そうなのね、不思議なお店ね。

でも、ちょっと私、時間が無いの。

飲み物だけ、いただけるかしら?」





「かしこまりました」




ギャルソンは一礼して

キッチンに入っていった。








席についた場所は、

入り口横にあるテラス席だった。


この家はもともとお庭が自慢の家だったようなので

改装後もそれを活かしているらしい。

美しい緑に囲まれて、

目を閉じると、

鳥の鳴き声が聞こえる。







なに?ここは天国のよう。






うっとりと鳥の声と

緑が発する空気を楽しんでいたら

パティシエの格好をした男性が

大きめのショールを持ってきてくれた。






「ここは気持ちいい席なんですが

冷えるといけません。


よかったら、これをお使いください」






そう言って、

ふわりと私の肩にその深緑のショールを

かけてくれた。



そのショールはとても軽くとても温かく、

身体の芯からほっこりと温めてくれるようだった。






「ありがとう。

とても温かいわ」




お礼を言うと、






「ゆっくりして言ってください」





と、偽りのない笑顔で言ってくれた。






気持ちのいいお店だなあ~

またここに来たいなあ~

でも、次はいつ来れるだろう?

赤ちゃんは泣いていないかなあ?



心が現実に戻りはじめたところで

金髪のギャルソンが

飲み物を持ってきてくれた。

思わずカップの中をのぞき込む。



(続く)