Tくのんおご母堂のお言葉に泣き崩れる私…。

もう私がしゃくりあげて話が出来る状態ではなかったんで、
Tくんが「もう帰ってくれ!」
とアパートからご母堂を閉め出した。

なので、荷物は実家へ送られずにすんだ…


Tくんはご両親の協力が得られるものと予想していたらしく、
そこは読みがはずれたらしかった。




Tくんと話し合って、今後のことはまた考えることとし、
懸案であった私の親対策を検討した。


早晩、Tくんが私の家出に協力していることは
バレてしまうだろう


元・同僚たちの目撃もあることだし、
電話通話記録の件もあるし、Tくんの自宅もつきとめられて
しまうだろう。


Tくんは同い年ゆえ、もうこの時点で就職していた。

もし私の親が、私を失踪として警察に届けたり、
Tくんをののしったりして彼の職が危うくなっては困る。


ここは、親に決別の意志を伝える必要があるのではないか。

今でこそ、

警察は事件性がなければ成人の失踪に対し
捜査本部を作ったりはしないだろう


と予想がつくが、当時はテンパっていたので、とにかく
Tくんが警察に呼ばれたら困る…と焦っていたのだ。


そして、さすがにわからずやの奇人変人とはいえ、20数年間
ともに暮らした血縁である。

私からの別れの一言があるべきであろう、と思ったのだ。

情報筋から聞いたところによると、母は翌日、
認知症と合併症により、地元の某病院に入院中の祖父
(母にとっては実父)を見舞う予定らしかった。

私は、Tくんの助力を得てそこで親と対峙することに決めた…。

(つづく)