怖い話、怪談の舞台といえば廃墟・自殺の名所・病院

が上位にあがってくることと思うが、

病院で怖い思いをしたことがない。

霊感などには無縁であるし、いちおう科学の徒なんだから、

錯覚よ!で済んでしまうこともあるし…。



私が再解剖をくらって夏休みを費やして解剖していたとき、

不可解なことが一度だけあった。

解剖室には、ホルマリンなどの可燃危険毒物を管理する

管理人さんが常駐
しているんですね。



解剖室の隣にある準備室で、ラジオを聞いているの。

んで、学生たちがご遺体を解剖するのを見守ってくれたり。

でも管理人さんも人の子だから、

医学生たちが解剖中、食事やら何かで留守にすることもある。

留守の時は管理人さんはいつも聞いてるラジオの

スイッチをオフにしていく。



なのに、ある日誰もいない準備室で、

スイッチを切ったラジオがひとりでに!

鳴りだして、

DJ番組を流し始めたことがあった。

管理人さんがいないのに、何故?

と解剖室は一瞬どよめいたが、

誰かが

「きっと聞きたかったんだろ。」

と、いい話にまとめてくれて騒ぎが終結したのだった。

今考えるとラジオにタイマーか何かが入っていたの

かなぁとも思えるけれど、

あのラジオにはタイマー機能が付いていたのか否か、

卒業して数年経った今となっては確かめるすべもなく。



いい話ということで終わらせておきたいと思う。







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