$言葉をつむぐ☆りゅういち





ざらざらとした黒い鱗が

鈍く怪しい光を放ちながら呼吸をしている





どうやら

私は雲のなかにいる


霧状の

細かな水滴が見える




黒く鈍く

うっすらと光を放つ鱗は

どこまでも

下へ下へと続いている


それは

今まで見たことのない物だ

太い樹の幹ほどもある


胴体は

下へ下へと繋がり

先が何処まで

続いているのかわからない






ふと上を見あげた



目を閉じた

大きな龍の顔があった


龍が呼吸をしている

ゆっくりと

深く低い唸り声で




鱗が

うっすらと

赤みを帯び始める

薄く細かい血管に

血が流れ始めている




黒く鈍い光を放つ鱗は

やがて赤く変わっていった



その時 

私は感じた


龍が覚醒しようとしている

龍が覚醒しようとしている