龍が覚醒しようとしている | Poetphotographer りゅういち
ざらざらとした黒い鱗が
鈍く怪しい光を放ちながら呼吸をしている
どうやら
私は雲のなかにいる
霧状の
細かな水滴が見える
黒く鈍く
うっすらと光を放つ鱗は
どこまでも
下へ下へと続いている
それは
今まで見たことのない物だ
太い樹の幹ほどもある
胴体は
下へ下へと繋がり
先が何処まで
続いているのかわからない
ふと上を見あげた
目を閉じた
大きな龍の顔があった
龍が呼吸をしている
ゆっくりと
深く低い唸り声で
鱗が
うっすらと
赤みを帯び始める
薄く細かい血管に
血が流れ始めている
黒く鈍い光を放つ鱗は
やがて赤く変わっていった
その時
私は感じた
龍が覚醒しようとしている
龍が覚醒しようとしている

