Lost Memory In New York 3 | Poetphotographer りゅういち

失われたツインタワー ニューヨーク
101階のバーカウンター
彼女が座っている
悲しげな横顔を僕は見ている
マティーニのオリーブを
ステアでもてあそぶ
彼女の後ろには
天井まで連なる縦長の窓ガラス
マンハッタンの夜景が浮かびあがる
なぜ なぜ
会ってくれなかった
僕は言葉を放つ
言葉は放たれた瞬間
彼女に届くことなく
消え去ってしまう
僕がそばに座っているのに
僕の存在すら
彼女は感じていないのかもしれない
和美は表情を変えることはない
いつも見る夢
和美と別れてから
僕がいつも見る夢
なぜ なぜ
会ってくれなかった
なぜ なぜ

