
小学生の頃
国語の時間にこんな事を先生が言っていたことを
思い出した
本はね 良い本はね
読みかえすたびに違う発見があるんだよ
これからみんなが大人になって
30歳になって同じ本を読んだ時
50歳になって同じ本を読んだ時
良い本はね 違う発見があるんだよ
小学生の僕には
先生の言葉はチンプンカンプンだった
【孤独な娘】ナサニエル・ウエスト
大学でアメリカ文学を専攻した僕
教授が主催する読書会でこの小説の事を知った
書店に本はなく 当時Amazonもなかったから
アメリカ文学全集のなかにあった彼の小説を
大学図書館で借りてコピーを取りホッチキス留めした
僕はこの小説の虜になった
3年半過ごしたニューヨークにも持っていった
何度も何度も読み返した 傑作だと僕は思っている
コピーだから 本が欲しいと思って
Amazonで探したが見つからなかった
もう昔の話だ
また昨日久しぶりに読み返して
本という形で欲しいと思った
Amazonでヒットした
昨年の5月に文庫本化されていた
注文するとその日の内に【孤独な娘】が届いた
僕はこの文庫本を
死ぬまでの間に何度読むのだろう
【孤独な娘】文庫本表紙より
新聞の身の上相談欄を担当する孤独な娘(ミス・・ロンリーハーツ)
投書者の手紙に対応しているうちに彼らの悲惨さにのめりこんでいく。
回答の煩悶する孤独な娘も都市生活者の苦悩をかかえていた、
大恐慌後の1930年代のアメリカ。そこには現代人の憂鬱が
集約的に現れていた。孤高の作家ウエストの代表作。