
きみの指先から 雨がしたたり
きみの骨々から 雨がしたたり
笑いも骨髄も すべて溶けさるとき
はるか彼方より きみはよみがえる
(パブロ・ネルーダ)
「埋められた子供」
1978年アメリカ・ピュリッツアー賞受賞作
劇作家 サム・シェパードの作品
人間の再生、それがこの作品のテーマである。
実りをすぎ、生命の根が腐り始めている荒地で
バラバラに孤立して自らのアイデンテイテイを求める家族の状況を描く。
最後の埋められた子供のボロボロになった死体の登場は、
アメリカの、そして現代社会の腐敗の根源を暴き掘り出さない限り、
未来はないのだという祈りに見えてくる。
サム・シェパードは、こう言っている。
いま農業は、文化 = agri culture ではなく、
商売= agri businessになっている。
以前は文化だった。本当に文化だった。
最大の悲劇のひとつは、世紀の変わり目に
農耕社会から都市的産業社会へ転換したことだ。
これこそアメリカ社会によく根づいていた家族感情を
滅ぼした水面下の大きな逆流なんだ。
彼は現在、都市文明を離れて
カリフォルニアの片田舎の農場で暮らしている。
「言葉は土から生まれる」
僕が西南学院大学 文学部 英文科時代に書いた機関紙より抜粋
