先日、クラスメートのLisa Orlando
さんがマンハッタンのClassical Wellness Center
で、10年前の癌告知から、治癒までの経過、そして彼女の体験を通して、様々な病を克服するためのチャレンジと、身体、感情、社会、スピリチュアルというすべてのレベルにおいて必要とされる変化について語ってくれました。
中医学では、癌は「瘀血(おけつ)」に分類され体内の滞った血液の塊を指します。気を全身に運んだり、臓府・皮膚・筋骨に栄養素を運ぶ役割を失った古い血液です。
老化の原因は腎気の衰えが原因ではなく、瘀血が原因だという考えを提唱する人も増えているそうです。
瘀血の原因は5つのパターンに分類されますが、中医学では、それ以上の特別な意味やイメージを患者に与える事はありません。
西洋医学では、癌は不治の病又は難病に定義されます。家族や友人を含め、一般的に癌に対するイメージは明るいものではありません。
「癌をどのような病気だと思っていますか?」
まず、自分の中の癌という病に対するイメージを定義する必要があると、Lisaは言います。 これは、患者を含め、その家族、友人、そしてヒーラーなど、患者を取り巻くすべての人に向けられる質問です。
Lisaの家系には癌に罹った家族はなく、病院で緊急に検査が始まった時点では、自分の症状が癌であるとは思いもしなかったそうです。
それまで彼女がお世話になっていた鍼灸師も、彼女の脈からは癌の進行を読み取る事はできなった様です。その二日後から、数週間におよぶ検査があり、彼女はIV期の非ホジキンスリンパ腫の診断を受け、敏速な決断を迫られます。
担当医からは、抗がん剤による化学療法を6回コースで受けなければ、生存の確率は低く、数週間の余命だろうと告げられます。
また鍼灸師は抗がん剤の治療を受ければ、一旦は癌は治るかもしれないが、再発すれば病状はさらに悪化するだろうとアドバイスします。
この2極化する選択肢から、彼女は抗がん剤を受ける事を選択します。レントゲン写真からは、心臓と肺の周りにかなりの水が溜まっているのが分かり、彼女は呼吸困難で日常生活を送る事すらままならない状態でした。
抗がん剤治療を始めた翌月から、生理は止まり、彼女は不妊を余儀なくされました。抗がん剤のこの副作用は、倫理的ではないと彼女は今でも感じています。
そして、抗がん剤治療を終えた一ヵ月後、癌は再発します。
彼女は、担当医も鍼灸師の見解もどちらも正しかったと言います。残念なことは、10年前は、統合医療という認識が、西洋と東洋の医学の担い手同士の間で薄く、彼女を含め3者がチームとして治療方針を相談する事ができなかった事だと言います。
