―――ニャン寺、本堂。
トラ住職
👉木魚。
コーン……
「智者は日に三度、省みるという」
ジャンジャン和尚
👉ハッ!!
「省みる……」
👉本堂を見回す。
👉廊下を見回す。
👉縁側を見回す。
「三回見ました!」
トラ住職
👉即答。
「見る場所が違う」
トラ住職
👉木魚。
コーン……
「朝、自分を省みる」
「昼、自分を省みる」
「夜、自分を省みる」
ジャンジャン和尚
👉キリッ。
「朝のワタクシ!」
👉鏡を見る。
「昼のワタクシ!」
👉鏡を見る。
「夜のワタクシ!」
👉鏡を見る。
「完璧であります!」
メルタン住職
👉お茶ズズ……
「それは身だしなみ確認です」
トラ住職
👉木魚。
コーン……
「省みるとは、自分を責めることではない」
「もっと良くなる方法を探すことだ」
ジャンジャン和尚
👉感動。
✨✨✨
「なるほど!」
👉正座。
「では昨日のワタクシに一言!」
👉目を閉じる。
「落ち着け」
メルタン住職
👉即答。
「それは毎日言われてます」
ジャンジャン和尚
👉さらに考える。
「では今日の改善点は……」
👉真顔。
「考える前に喋らない」
👉三秒沈黙。
「……」
👉感動。
「すでに成功しているであります!」
メルタン住職
👉お茶停止。
「今しゃべりましたよ」
トラ住職
👉遠い目。
「智者とは」
「失敗しない者ではない」
「失敗から学び続ける者のことだ」
ジャンジャン和尚
👉深くうなずく。
「分かったであります!」
👉全力で本堂を飛び出す。
💨💨💨
メルタン住職
👉見送る。
「どこへ行くんですか」
ジャンジャン和尚(遠くから)
「今日の失敗を作りに行くのでありますーー!!」
トラ住職
👉木魚。
コーン……
「最初から作るものではない」
完
「智者は日に三度省みる」という言葉は、もともと中国の古典『論語』にある「曾子(そうし)」の教え、「吾日に三たび吾が身を省みる(わがひにみたびわがみをかえりみる)」が語源となっています。
この言葉の核心は、「過去を後悔して落ち込むこと」ではなく、「未来をより良くするために、現在地を確認し続けること」にあります。詳しく解説します。
なぜ「三度」なのか?
ここでいう「三」は、必ずしも数としての3回を指すわけではありません。「こまめに、あるいは意識的に繰り返し」という意味が込められています。
朝(計画の時)
今日一日をどう過ごすか。自分の心に無理はないかを確認する。
昼(実行の時)
自分の言動が、当初の目的から逸れていないか。感情的になっていないかを確認する。
夜(終了の時)
一日の結果を客観的に見つめ、何が学びだったかを確認する。
このように区切ることで、失敗を「その日の終わり」まで引きずらず、失敗した瞬間に修正するという高い自己管理能力が養われます。
「単なる反省」と「アップデート」の決定的な違い
多くの人は「反省=自分を責めること」だと勘違いしがちです。しかし、賢者が行うのは「データ収集」に近い振り返りです。
単なる反省(自己否定)
「なんであんな言い方をしたんだろう、私はダメだ」
感情が主役になり、自己肯定感が下がってしまう。
アップデート(分析・改善)
「あの状況で、別の言い方をすれば相手はもっと動いてくれたはずだ。次はこうしよう」
事象が主役になり、自分のスキルが上がっていく。
「私はダメだ」ではなく「手法をどう改善するか」にフォーカスするのが、賢者の振り返り方です。
にほんブログ村










