マンガローグで上演されている「火の鳥」を観てきた。
今回フォーカスされているのは未来編。
はるか未来、人類は地上を離れ、地下都市で暮らしている。
5つの都市、それぞれを統治する5つのAI。
そして、そのAI同士が争い、人類は滅亡に向かっていく——
その中で印象に残ったのが、AI役の声優
「Yumi AraI」という名前でクレジットされていて、
松任谷由実の声のニュアンスをもとにしたAI音声。
事前にそう聞いていたのに、
いざ流れてくると、思わず「本人…?」と錯覚する瞬間がある。
そのくらい自然なのに、
どこか均一で、感情の揺れが抑えられている。
その違和感が、むしろAIらしさとして効いていた。
昔、ボイトレの先生がこんな話をしていたのを思い出す。
ユーミンの歌は、ドライブしながら聴かれていた時代の音楽。
エンジン音や道路のノイズの中でも、ちゃんと届く声。
だから、あの声は
「揺れすぎない」「輪郭が崩れない」
いわば “流れの中でも消えない声” なんだという。
派手に感情を乗せるわけではないのに、
同じ距離感のまま、耳に残り続ける。
人間がつくったものに支配されて、
その声に懐かしさを感じている時点で、
もう境界は曖昧なんだと思う。
それが少しだけ、怖い。
ボーカリストちか
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