対立や指摘を、極端に避けてしまう人は、

子どもの頃、

父親を怒らせないように生きていた人かもしれません。

一見すると、

穏やかで、

協調性があり、

空気を乱さない人に見えます。

でも、人間心理学では、

少し違う見方をします。

それは、

気が弱いからでも、

自己主張が苦手だからでもありません。

父親の怒りは恐ろしいものです。

子どもの頃に、

「逆らうと関係が壊れる」

「怒らせると安全がなくなる」

そう学習した結果です。

父親の機嫌が、

家庭の空気や安心を左右していた場合、

子どもは自然と、

関係を守る役割を引き受けます。

・怒らせない

・先回りして察する

・衝突を未然に防ぐ

これが、

救済者・調整役パターンの始まりです。

これは、

父親を悪者にする話ではありません。

多くの場合、父親自身も、

不安の中で関わり方を学んできただけです。

大人になると、

このパターンは形を変えて現れます。

・違和感があっても指摘しない

・不公平でも波風を立てない

・話し合いになる前に自分が引く

表面上は、

「優しい人」

「大人な人」

として評価されることもあります。

しかし内側では、

対立=危険

指摘=拒絶

という感覚が、

無意識に働いています。

その結果、

我慢しているのに満たされない。

大切にしているのに軽く扱われる。

そんな関係が、

繰り返し出来上がっていきます。

これは、

今のあなたが悪いわけではありません。

かつて、

安心を守るために必要だったやり方が、

今も続いているだけです。

対立を避けてきたあなたは、

冷たい人ではありません。

関係を壊さないように、

必死に守ってきた人です。