この地域に鍛冶屋さんがあると聞いたとき、
ぜひ行ってみたいと思いました。
だって、道具が作れるってすごいことじゃないですか!
ほとんどの動物は道具が使えないわけで、
さらにそれを様々な素材から作り出せるのは人間だけじゃないですか。
だから、道具を作れるって人間が人間たる力強く崇高な行為と思います。
週末には道の駅に鉈(なた)を売りにこられているので
見学させてくださいとアポを取って
訪問させてもらいました。
急にお願いしたにもかかわらず、快くOKしてもらいました。
午後に訪問して、夕方頃まで作業をしながらいろいろな話をしてくださいました。
訪問したときは刃物を研いで仕上げる作業をしておられた。
はじめの印象はすごく厳しくて怖い人の感じを受けましたが
実際にお話ししてみて、言い方はぶっきらぼうなものの優しい人だと思いました。
江戸時代から明治、大正、昭和にかけてはこの四万十の地域でも10軒の鍛冶屋さんがいたそうですが
今は宇和島から四万十まで見渡して、ここだけになってしまったとのことだった。
昔はある程度の人がいるところであれば野鍛冶と言って
農機具など道具を作る人がいたそうですが、
いまは絶えてきているそうです。
ここは中でも山で使う道具を専門に作っておられるそうです。
一時期、鍛冶屋が嫌になって町に逃げ出したけど、
お父さんの背中を見て育ち、やはり鍛冶屋を続けたいと思いもどってこられたお話、
山の文化と地域環境などがかわってきて、地域にある技術や文化がかわってきていることなど
いろいろお話ししてくださいました
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炭の燃えるにおいとそれに混じって機械油や鉄のにおい
川向の窓から差し込む四万十川のきらめきと川面を抜ける風
鉄に向かう松村さんの真剣ながらも優しいまなざし
そして何より、どれだけ時間が経っても
「ああ、あの人はいい仕事をしたな」と言われるようにという昔気質な職人のこだわり
たくさんの美しいものが詰まった工房でした。
帰り際に、「またいつでも見に来いよ」と声をかけてくださったので
ここにいる間にまた行ってみたいと思いました。
というか、少なくとももう一回は行くよ!



