「私ばっかり損してる気がする」

カウンセリングで、この言葉は本当によく出てきます。


仕事を丁寧にやったのに、誰にも褒められない。

毎日ご飯を作っているのに、「ありがとう」が返ってこない。

友達と会った帰りに、「今日も聞き役だったなぁ」って思う。


一つ一つは小さなことです。

でも毎日積み重なると、ある日「なんで私だけ!?」ってなるんですよね。



私、この「損してる」っていう言葉を聞くたびに思うことがあって。


「損してる」って言う人の話をよく聞いていくと、

 

その人が本当に感じていたのは「損した」じゃないのです。

 

仕事を丁寧にやったのに褒められなかったとき、

 

感じていたのは「頑張ったねって、言ってほしかった」。

ご飯を作っても「ありがとう」がなかったとき、

 

感じていたのは「気づいてほしかった」。

聞き役ばかりだったとき、

 

思っていたのは「私のことも、聞いてほしかった」。


・・・「損してる」の奥にあったのは、

 

「私のこと、大切にしてほしい」っていう気持ちだったんですよね。



でもね、「大切にしてほしい」って気持ちに気づいた人でも、

 

「こんなこと思うのはわがままだ」って自分にフタをしてしまうことがすごく多いです。



フタをしていると、相手が大切にしようとしてくれている場面にも気づけなくなります。


たとえば、誰かが「手伝おうか?」って声をかけてくれたのに、

 

「大丈夫、自分でやるから」って断ってしまう。


友達が「最近大丈夫?」って聞いてくれたのに、

 

「全然平気だよ」って笑ってしまう。



職場で仕事を手伝ったあとに「助かりました」って言ってもらったのに、

 

「大したことしてないです」って流してしまう。



・・・これ、全部、相手が大切にしようとしてくれていた場面なんですよね。

 

 


「大切にしてほしい」という自分の気持ちにフタをして、

 

大切にしてもらえた場面もスルーしてしまう。

だから「損してる」がいつまでも消えないんですよね。



もし「損してる」って感じたら、


その「損してる」を、自分の本当の気持ちに翻訳してみてください。


「なんで私ばっかり」って思ったとき、

 

「私、本当は何を感じてるんだろう」って自分に聞いてみるといいです。



休みの日なのに家族の用事ばかりで自分の時間がなくて

 

「なんで私ばっかり」って思ったとき。


出てくるのは「損した」じゃなくて、

 

「私の時間も大事にしてほしかった」。


友達にLINEしたのに返事がなくてモヤモヤしたとき。

「損した」じゃなくて、「気にかけてほしかった」。


自分の気持ちに気づくことは、わがままなんかじゃないですよ。

「大切にしてほしい」って思うのは、人として当たり前の気持ちです。


「本当は〇〇してほしかった」って自分の言葉にすると、ちょっとだけ楽になります。

自分の本当の気持ちに、やっと気づいてあげられたから。


相手を変えなくていい。状況を変えなくていい。

まず、自分の中の本当の気持ちに気づいてあげる。


「損してる」の苦しさがちょっと変わるかもしれません。

 

 


 


この話、YouTubeでもう少し詳しくお話ししています。

よかったら見てみてくださいね。

▼私ばっかり損してる。実は損得の話じゃなかった【公認心理師が解説】
https://youtu.be/43lEroliSaI

栗林あや(いがぐりこ)でした!

 

 

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