心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや(いがぐりこ)です。
「この家に、味方は誰もいない」
20年近く前、私は夫の実家で同居を始めたとき、ずっとそう感じてました。
知らない土地で、知り合いもいない中、
地域の人ともうまくやれず、知らない風習に馴染めなくて、
なにもかも、わからないことだらけでした。
義理の家族と一緒に暮らす毎日。
もちろん、助けてもらうこともありました。
立派な家はあるし、家事を分担したり、
子供が生まれてからは子供の面倒を見てくれたり。
でも、その助けを「味方」だとは受け取れませんでした。
私が育ってきた環境の「当たり前」とは違い過ぎて、
「この人たちは、私のことなんて、わかってくれない」
ずっと、そう思っていたからです。
今振り返ると、あの頃の私は、
「味方の条件」がとても高かったんだと思います。
100% 私の気持ちをわかってくれて、
100% 私の側に立ってくれる人。
それじゃないと、私の心が「味方」として認めていなかったのです。
これ、私だけの話じゃないです。
カウンセリングでも、「味方がいない」という言葉は本当によく聞きます。
人がいないわけじゃない。
職場にも、家にも、友達だっている。
でも、「味方がいない」っていう感覚は、
周りに人がいるかいないかとは関係なく、突然ブワっ!ってやってくるんだよね。
「あなた、友達いっぱいいるじゃん」
「あなたは恵まれてるよ」
そう言われたことがある方もいると思います。
でも、そう言われるたびに
「やっぱりこの気持ちはわかってもらえないんだ」って、余計に孤独になる。
こういう感覚って、ホントしんどいですよね。
で、なんでこうなるかというと、
過去に期待を裏切られた経験があると、心が学習するのです。
「中途半端に期待すると、また傷つく。だったら、味方だと思わないほうが安全だ」って。
だから無意識に条件を上げて、
誰のことも味方にカウントしないようにしている。
これは自分を守るための仕組みなのです。
性格が悪いわけでも、人を信じる力がないわけでもない。
あの頃の私も、そうだったのかもしれません。
義理の家族の助けを、ちゃんと受け取れなかった。
「わかってもらえない」って壁を作っていたのは、私のほうだったんだなぁ…って、今なら思います。
もし今、「味方がいない」と感じているなら。
70% 味方でいてくれている人を、味方としてカウントしてみるといいです。
完璧に100% あなたのことをわかってくれる人じゃなくていいです。
たまに意見が合わないこともある。
ときどき「ん??」って感じることもある。
でも、基本的にはあなたのことを気にかけてくれている人。
その人に、チャンスがあったら、
ちっちゃなことでいいので、お願いをひとつしてみてください。
「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」って、5分だけ話してみるとか。
何かを頼ってみるとか。
味方は「探す」ものじゃなくて、「受け取る」ものだと思ってます。
この話、YouTubeでもっと詳しく話してます。
よかったら見てみてくださいね。
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