心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。
私、子どもの頃、無意識に
朝起きた瞬間から、やっていたことがあります。
それは、布団の中で台所の音を聞くこと。
母が家事をする音がする日は、大丈夫。
でも、しーんと静まり返った台所で
母がただ黙って、換気扇の下でタバコを吸っている日は、
なるべく目を合わせないようにしてた。
そういう日は、煙たい一日。
「今日のお母さんは、どっちだろう??」って。
毎朝布団の中で、なんとなくそれを確認してから、一日が始まっていました。
でも、私がどれだけ気をつけても、母の機嫌は変わることはありませんでした。
なのに私は、母の機嫌を読むことをやめられなかった。
最近、カウンセリングで、こういう話を聞きます。
「実家の母に会った。普通に会って、普通に話して、普通に帰ってきただけなのに、なんだかすごく疲れちゃうんです」
「母のペースに巻き込まれちゃって、なんでこんなに疲れるんでしょうか」
って。
で、そういう時、周りに相談すると、大体こう言われるんです。
「あなたが優しすぎるんだよ」って。
でも、ちょっと違うんです。
母親に会うと疲れる人って、子どもの頃に「お母さんの感情を読み取る力」をものすごく鍛えてるんですよ。
声がちょっと暗くなったとか、返事が短くなったとか、食器を置く音がいつもより強いとか。
全部キャッチして、頭の中で全部処理してるのです。
そして、大人になった今でも、母親に会った瞬間に
その「お母さんの感情を読み取る力」が バッ!!と動き出す。
本人は気づいてないことが多いけど、脳はフル回転してるんです。
だから「普通に会っただけ」なのに、ものすごく疲れるんですよ。
普通に会ってたんじゃない。
「お母さんの感情をずっと読み続けてた」んです。
それだけじゃなくて、母親の前にいる間、自分の気持ちを抑えて、全部飲み込んでるのです。
「ここで反論したら面倒になるな」とか
「この話、もう何回も聞いたけど言えないな」とか
「本当は帰りたいけど、傷つけちゃうな」とか。
いろいろ考えて、自分の気持ちを押し込めて、お母さんのことを考えてしまう。
これって、よく「相手のことを考えてる」=「優しさ」って思われてるんだけど、
自分の気持ちを感じることすらやめて相手に合わせてるのは、優しさじゃなくて自己犠牲なんだよね。
子どもの頃から、お母さんの気持ちを読んできたから、もうその自己犠牲が当たり前になっちゃってる。
だから疲れても「なんでだろう??」って不思議に思うんですよ。
そういう時、母親に会った後に、やってみるといいことがあります。
「今日、私はどんな気持ちを飲み込んだかな?」って、
自分の気持ちをなにか、1つだけ言葉にしてみるといいです。
紙でもスマホのメモでもいいです。
「本当はもう帰りたかった」でも、「あの話、聞きたくなかったなあ」でも。なんでもいいんです。
直接お母さんに言う必要はないですよ。
解決しなくていい。
「私、今日これを我慢してたんだな」って、自分だけが知ってればいい。
自己犠牲って、自分の気持ちを「なかったこと」にしてる状態です。
だから「私の気持ち、ちゃんとあったね。」って「あったこと」にするだけで、気持ちが落ち着くことがあります。
「今日、私は何を飲み込んだかな」って、最初は出てこないかもしれません。
それぐらい、自分の気持ちを感じることをやめてきたっていうことだから。
もし、出てこなくても大丈夫。
「出てこないな」って気づいただけで、大進歩です。
母親に会うと疲れるのは、ずっと頑張ってきたってことだったんだなぁ…って、私は思いますよ。
この話、昨日のYouTubeでもう少し詳しくお話ししています。
よかったら見てみてくださいね。
▼母に会うと疲れる。それ、優しさじゃなくて自己犠牲だった【公認心理師が解説】
先日、おひなさまを出しました。
うちは旧暦(4月3日)に雛祭りをやる地域なので、じゅうぶん間に合います。
今年も無事、お雛様を飾れました。ありがたい![]()
![]()
何度も繰り返して抜け出せない悩みに
無理なく楽しんで投稿を続けるコツ教えます
現在募集中の講座・イベントのお知らせ
>>【メール講座】「イヤな気持ち」を5ステップで吹き飛ばす! 思い通りに生きる人のメール講座
ご登録いただくと、3日に1回の頻度で全5通のメールが配信されます。
>>【メール講座】自己価値感を高めて対人関係に自信をつける2週間基礎訓練メール講座









