心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。

今日は、「生活を楽しめない」という長年の悩みについて、自分のことを少し書いてみようと思います。


これ、実は私がずっと抱えてきた感覚なんだけど、
 

「毎日の生活が、ただただ義務でしかない」

 

と思うことって、ありませんか?


やらなきゃいけないからやってる。


必要に迫られて、仕方なくやってる。
 

好きとか楽しいとかじゃなくて、しぶしぶ「やらなきゃ」で動いてる。



 

 

恥ずかしながら、私自身、ご飯作りも家事も、基本的には「しぶしぶやる」スタンスです。


時々SNSなんかで、

「母が残した料理レシピノートが出てきた」とか、
「家族の好評レシピをノートに書き留めています」とか、
そういう投稿を見かけると、ほんと尊敬するし、心のどこかがザワッとする。


というのも、私にはそういうことが、全然できないからです。


ご飯作りは毎日その場しのぎ。


冷蔵庫の食材を見て、クックパッドで検索。


レシピの記録もせずに、何作ったかも覚えていないから、再現もできない。


それを10年以上、繰り返してきました。

ブックマークしておけばいいのに…と自分でも思うんだけど、
そういう気力すら湧かない日も多い。


家事全般も、工夫とか快適さより、「どうしたら今の手間を減らせるか」が基準。



世の中で、趣味でアウトドアとか、休日にキャンプとか、楽しんでる人を見ると、

「信じられない…なんでそんな元気あるの?」って思ってしまう。

 

体力お化けか??



私はたぶん、一人暮らしだったら、料理もしないし、ずっと家で寝てると思う。

 

お金が山ほどあって、誰にも何も言われず自由で、制限がないなら、一日中寝ていたい。

 

で、ふと、こんなことを考えてしまうのです。

「結局、私は何がしたいんだろう?」

「なんで私の生活って、こんなに味気ないものなんだろう?」って。

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」というのは、突き詰めていくと「=死」になるわけで、

 

「私は死にたいと思っているだろうか??」などと考えてしまった時期もありました。

 



今、心理の専門家としてあらためて振り返ってみたとき、


これは、ただの「怠け心」とか「やる気のなさ」だけじゃなくて、
もうちょっと深いところに理由があるのかもしれない、と考えました。

 

精神分析の考え方では、「楽しめない」状態の背景には、
「楽しんではいけない」という無意識の禁止令が隠れていることがあります。


子どものころから「ちゃんとしなさい」と言われて育った人、
親や周囲の期待に応えることが当たり前だった人は、


自分の「好き」や「楽しみ」を感じる感覚が、いつの間にか麻痺してしまっていることがあります。



楽しむことより、求められることを優先しすぎてきた結果、


心のどこかで「楽しんでたら怒られる」「サボってるって思われる」「責められる」「みっともない」みたいな感覚が残ってしまう。

だから、「楽しもう」と思っても、どこかでブレーキがかかる。


「ちゃんとやる」「まじめに取り組む」ことに慣れている人ほど、
楽しむことが「許せないこと」みたいに感じてしまうことがあるのです。

 

それに加えて、「何もしたくない」「とにかく寝ていたい」っていう感覚もある。

これも、「自分がだらけているから」ではなく、
もしかしたら、ずっと「がんばり続けてきた」反動かもしれません。

 

家庭のこと、仕事のこと、人間関係…。
 

あらゆる役割を背負って、気力を振り絞ってここまで来たからこそ、
「もう何もしたくない」と感じるくらい、疲れていて当然なんだよね。



「何もしないでいたい、誰にも何も求められたくない、私のことを自由にさせてくれ。」


そんなふうに感じるとき、人は「空っぽになりたい」と願っているのかもしれません。


でも、それって「死にたい」という意味じゃなくて、
「生き延びるために、一度、全部を手放したい」というSOSでもあったのかな、って思います。

 

そしてもうひとつ。

「自分が何をしたいかわからない」
「楽しいことが見つからない」っていうのも、よく感じる感覚です。


これって、「自分の輪郭が薄れている」状態なんだよね。

自分の欲望、自分の感情、自分の選択。


そういった「自分の軸」が、何らかの理由で見えにくくなってしまう。


ずっと人に合わせてきた人、がんばり続けてきた人ほど、
「私は何がしたい?」っていう質問に、うまく答えられなくなることがあります。

 

だから、もし今、あなたが

・生活が楽しくない
・何もしたくない
・やりたいことがない
・自分を責めてしまう

そんな気持ちを抱えているとしたら、

まずは「楽しめない私がダメなんだ」と思わなくて大丈夫です。


楽しめないのには、ちゃんと理由がある。


そうせざるを得なかった時期が、あったんです。


そこを理解していくと、「じゃあ、どうして私は楽しめないんだろう?」って、
自分にやさしく問いかけることができるようになってきます。

 

今すぐ「生活を楽しもう!」としなくてもいいです。

まずは、生活をこなしている自分に、
「よくやってるよ」「本当にがんばってるね」って、
ひとこと声をかけてあげてほしいなと思います。

 


私もまだまだ、日々の生活を楽しめているとは言えません。

でも、そんな自分を責めないでいよう、
「そうなった背景がある」と知っていよう、
そう思えるようになってきたのは、ほんの少し、楽になれるきっかけになりました。

もし同じような悩みを抱えていたら、
この記事がほんの少しでも、安心材料になったらうれしいです。

 

 

 

 


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栗林あや(いがぐりこ)でした!

 

 

 

 

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