こんにちは(*^▽^*)
今日は渋谷でBarを経営する甥っ子が、メルマガで毎年この時期に配信している【雪うさぎと桜の木】
第38回JOMO童話賞 佳作 中学生の部くらわき みなみさんの作品
もう有名過ぎてご存じの方も多いかと思いますが、あらためてお読みになっては如何かとアップ致しました。
実のところ私も忘れておりました(*v.v)。
年に一度は読みたい作品ですね(///∇//)
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
はらはらと雪の降る季節に雪うさぎは生まれました。
子どもの手で作られ、ほう、と息を吹きかけられ命をもらいました。
今、雪うさぎは桜の木の根元におかれています。
大きな木です。
花は、まだもちろんまだ咲いていません。
赤い瞳の雪うさぎは、赤色の耳をゆらしてそっと空を見上げました。
まっ白な雪が しんしん冷える空気の中をひらひら落ちています。
「何を見ているの?」
急に声をかけられ、雪うさぎはびっくりして、まわりを きょろきょろきょろと見ました。
「ここだよ。桜の木だよ。」
ああ、と雪うさぎは すっと立っている桜の木を見やり、
「そらを見ているんだ」と答えました。
そして
「そらって とてもさみしい いろをしているんだね。」
と言いました。
桜の木は、
「冬はね。 でも春が来たらさみしくなんかないよ。」
雪うさぎは春を知りません。
生まれたばかりですから、今しか知らないのです。
「はる。はるってなあに?」
桜の木は、
「私の待っているものだよ。」と教えました。
雪うさぎは目をきらきらさせながら、
「まつといいことがあるの?」と、また質問をしました。
「うん。春になったら花を咲かせるんだ。桜の花だよ。とてもきれいだよ。」
雪うさぎはもっといっぱい知りたくなりました。
「ゆきに にているの?」
「そうだね、似ているよ。」
「どんなはななの?」
「どんなふうにさくの?」と、たくさんたずねました。
桜の木は一つひとつていねいに答えました。
雪うさぎはそれがうれしくて、いくつもいくつもたずねました。
桜の木は長生きしてるから何にでも答えてくれました。
そうして何日も何日も過ぎ、春は確かに近づいているのです。
そんなある日、
「はるになったら、さくらをみれるかな?」
雪うさぎは うれしそうにたずねました。
桜の木は あの、きらきら輝く目を見、はじめて答えられませんでした。
だって、花が咲くころには雪うさぎはとけてしまうのです。
でもそんなことは言わず、
「今までで一番きれいに咲いてみせるよ。」と約束しました。
雪うさぎは喜び、枯葉の耳を そよそよと動かしました。
また、たくさんの話をしました。
雪うさぎは桜の木が大好きでしかたがなくなっています。
それは桜の木も同じでした。
だからどうしても花を見せたかったのです。
ムリだと思っていても、見せたいのです。
何日も何日もたち、春が一歩、また一歩と近づいてきました。
もう目の前です。
「あれ、桜さんおおきくなったの?」
自分が とけはじめているのに気づかず、雪うさぎは不思議そうに耳を横に
かたむけました。
「そうかもしれない。私も年々成長しているから。」
桜の花を心待ちにしている雪うさぎには、とても
「君が とけているんだ。」
なんて言えません。
「きょうは きのうよりおおきくなったね。」
次の日も、その次の日も雪うさぎは そう言いました。
びっくりしたように 目をまん丸にして。
でも、一週間たった日に、雪うさぎは こう言ったのです。
この日は、春に一歩踏みいれたように、暖かい日でした。
「ちがうね。ちがったんだね。あなたがおっきくなってたんじゃない。ぼくがとけていたんだね。」
まわりの雪は もうとけていました。残雪がところどころにあるだけでした。
桜の木は何も言えませんでした。
「さくらのはな、みられないんだ。」
悲しそうに そう言った雪うさぎの瞳から涙が流れました。
いいえ、 とけているのです。
はらはら流れる涙を見て、桜の木は言いました。
「今までで一番きれいに咲いてみせるよ。」
雪うさぎは、
「うん」 と言い、
「たのしかった。ありがとう。ばいばい。」
と言ってとけきってしまいました。
水たまりに浮かぶ赤と茶色は、さみしそうにも幸せそうにも見えました。
次の日、桜の花が咲きました。
「私も とても楽しかったよ。 ありがとう。」
桜の木は風に花びらをのせました。
はらはらとゆれて、その中でとびっきりきれいな花びらは、ふわっと水たまりの上に落ち、やわらかく浮かびました。
春の空の色は、さみしい色なんてしていませんでした。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
やはり雪うさぎが可哀相になって、ウルウルしながらキーボードを打っていました。
童話の文は資料不足のため、甥っ子のメルマガを読みながら打ちました。(タイピングの練習にもなるので(/ω\))
それでは またね~(^-^)ノ~~
おまけの画像ハッチャン
今日は渋谷でBarを経営する甥っ子が、メルマガで毎年この時期に配信している【雪うさぎと桜の木】
第38回JOMO童話賞 佳作 中学生の部くらわき みなみさんの作品
もう有名過ぎてご存じの方も多いかと思いますが、あらためてお読みになっては如何かとアップ致しました。
実のところ私も忘れておりました(*v.v)。

年に一度は読みたい作品ですね(///∇//)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
はらはらと雪の降る季節に雪うさぎは生まれました。
子どもの手で作られ、ほう、と息を吹きかけられ命をもらいました。
今、雪うさぎは桜の木の根元におかれています。
大きな木です。
花は、まだもちろんまだ咲いていません。
赤い瞳の雪うさぎは、赤色の耳をゆらしてそっと空を見上げました。
まっ白な雪が しんしん冷える空気の中をひらひら落ちています。
「何を見ているの?」
急に声をかけられ、雪うさぎはびっくりして、まわりを きょろきょろきょろと見ました。
「ここだよ。桜の木だよ。」
ああ、と雪うさぎは すっと立っている桜の木を見やり、
「そらを見ているんだ」と答えました。
そして
「そらって とてもさみしい いろをしているんだね。」
と言いました。
桜の木は、
「冬はね。 でも春が来たらさみしくなんかないよ。」
雪うさぎは春を知りません。
生まれたばかりですから、今しか知らないのです。
「はる。はるってなあに?」
桜の木は、
「私の待っているものだよ。」と教えました。
雪うさぎは目をきらきらさせながら、
「まつといいことがあるの?」と、また質問をしました。
「うん。春になったら花を咲かせるんだ。桜の花だよ。とてもきれいだよ。」
雪うさぎはもっといっぱい知りたくなりました。
「ゆきに にているの?」
「そうだね、似ているよ。」
「どんなはななの?」
「どんなふうにさくの?」と、たくさんたずねました。
桜の木は一つひとつていねいに答えました。
雪うさぎはそれがうれしくて、いくつもいくつもたずねました。
桜の木は長生きしてるから何にでも答えてくれました。
そうして何日も何日も過ぎ、春は確かに近づいているのです。
そんなある日、
「はるになったら、さくらをみれるかな?」
雪うさぎは うれしそうにたずねました。
桜の木は あの、きらきら輝く目を見、はじめて答えられませんでした。
だって、花が咲くころには雪うさぎはとけてしまうのです。
でもそんなことは言わず、
「今までで一番きれいに咲いてみせるよ。」と約束しました。
雪うさぎは喜び、枯葉の耳を そよそよと動かしました。
また、たくさんの話をしました。
雪うさぎは桜の木が大好きでしかたがなくなっています。
それは桜の木も同じでした。
だからどうしても花を見せたかったのです。
ムリだと思っていても、見せたいのです。
何日も何日もたち、春が一歩、また一歩と近づいてきました。
もう目の前です。
「あれ、桜さんおおきくなったの?」
自分が とけはじめているのに気づかず、雪うさぎは不思議そうに耳を横に
かたむけました。
「そうかもしれない。私も年々成長しているから。」
桜の花を心待ちにしている雪うさぎには、とても
「君が とけているんだ。」
なんて言えません。
「きょうは きのうよりおおきくなったね。」
次の日も、その次の日も雪うさぎは そう言いました。
びっくりしたように 目をまん丸にして。
でも、一週間たった日に、雪うさぎは こう言ったのです。
この日は、春に一歩踏みいれたように、暖かい日でした。
「ちがうね。ちがったんだね。あなたがおっきくなってたんじゃない。ぼくがとけていたんだね。」
まわりの雪は もうとけていました。残雪がところどころにあるだけでした。
桜の木は何も言えませんでした。
「さくらのはな、みられないんだ。」
悲しそうに そう言った雪うさぎの瞳から涙が流れました。
いいえ、 とけているのです。
はらはら流れる涙を見て、桜の木は言いました。
「今までで一番きれいに咲いてみせるよ。」
雪うさぎは、
「うん」 と言い、
「たのしかった。ありがとう。ばいばい。」
と言ってとけきってしまいました。
水たまりに浮かぶ赤と茶色は、さみしそうにも幸せそうにも見えました。
次の日、桜の花が咲きました。
「私も とても楽しかったよ。 ありがとう。」
桜の木は風に花びらをのせました。
はらはらとゆれて、その中でとびっきりきれいな花びらは、ふわっと水たまりの上に落ち、やわらかく浮かびました。
春の空の色は、さみしい色なんてしていませんでした。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
やはり雪うさぎが可哀相になって、ウルウルしながらキーボードを打っていました。
童話の文は資料不足のため、甥っ子のメルマガを読みながら打ちました。(タイピングの練習にもなるので(/ω\))
それでは またね~(^-^)ノ~~
おまけの画像ハッチャン

