武蔵野連続バラバラ殺人の顛末を描いた『魍魎の匣』が発表された。顔を出さず、本名も明かさない著者・久保竣皇の正体を探る探偵・榎木津は、久保の住まう蜘蛛の巣城に赴く。だがそこにいたのは房総の蜘蛛の巣館で死んだ織作碧と、連続殺人の犯人、故・久保竣公と同じ記憶を持つ男だった。武蔵野連続バラバラ殺人から5年。久保竣皇とは、そして魔女を名乗り久保に寄り添う織作碧とは何者か。混乱を極めた榎木津は刑事・木場、そして京極堂を担ぎ出す。久保竣公の死で幕を閉じた凄惨な事件の蓋が、再び開く―。【「BOOK」データベースの商品解説】より

 

 

初見の作家さんです。

たまたま書店で目について解説を読んでみると京極夏彦氏公認のスピンオフだと。

これは試しに読んでみなくてはと購入しました。

 

設定やキャラクターは京極氏の「百鬼夜行」シリーズから全面的に使用を許されているので、京極氏の作品の読者にはお馴染みの世界観ですぅーっと入っていけます。

 

内容も既存の「百鬼夜行」シリーズのストーリーに絡めたものなので、そちらが未読だとついていくのが少し辛いかもしれません。

 

作者の春日みかげ氏は京極夏彦氏のファンのようで、京極氏の作品の世界観をとても大切に扱っているが読んでいても伝わってきます。

ただし、そこは春日氏がどれだけ努力や工夫をしても京極氏本人ではありませんので、やはり100%の再現は無理なことです。

特に作品全体に流れる雰囲気という掴み所のないものに、かなりの違いがあるように私は感じました。

 

音楽などではトリビュート作品は多いですし耳にすることも多いのですが、小説で経験するのは初めてだったので面白い体験でした。

 

なおこの「薔薇十字叢書」はそれなりに好評なのか、この作品の他にも書き手は変わりますが3人の作家さんにより5作品が刊行されています。

 

 

 

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